今、人材採用でリファラル採用が注目を集めているのはご存知でしょうか。海外の企業は前から採用している手法なのですが、最近になって日本の大手企業も採用し始めています。
しかし、人材難で頭を悩ます中小企業こそ、このリファラル採用を行い、生産性の高い人材採用を行うべきなのです。今回は、内定辞退者o%も夢ではない、リファラル採用とはどんなものなのか、どんなメリットがあるのかを中心に解説していきます。
リファラル採用とは?
リファラル採用とは、英語で「referral」と表記し、紹介や委託という意味を持っています。何が他の採用手段と異なるかというと、採用応募者がすでに会社で働いている社員の知り合いである点です。
つまり、新卒採用や中途採用では全く性格や趣向のわからない人材をスキルや表面的なコミュニケーションで採用するかを判断しなければならない一方、リファラル採用は紹介してきた社員を通じ、応募者の性格、趣向をある程度把握することができます。
中小企業が人材採用時に抱える2つの悩み
なぜ中小企業こそリファラル採用をすべきなのか。中小企業はヒト、モノ、カネ、情報の資源が最も少ない段階にある企業が多いです。中小企業はこの4つにおいて特にヒト、カネにおいて課題が出てきます。中小企業が人材獲得において考えられる課題は、「人材獲得にかける資金が足りない」「スキル重視で採用してしまう」の2つです。
人材獲得にかける資金、時間が足りない
人材採用には意外と多くの時間とコストがかかります。中小企業は一人当たりの業務が多いため、どうしても採用活動が後回しになってしまいがちです。
現在、中小企業の一番の課題になっている後継者がいないという課題も、日々の業務に埋没されるあまり、人材採用に時間とコストをかけることができていないという実情が大きな要因でしょう。
スキル重視で採用してしまう
中小企業は教育に時間とコストをかける余裕がない場合が少なくありません。そうなると、即戦力が欲しいというニーズが生まれ、特に中途採用の時に、会社のビジョンへの共感度や学習能力ではなく、スキル面で採用を決めてしまうことがあります。しかし採用時、スキル面に焦点を当ててしまうと、会社に離職につながる可能性は高まってしまいます。
中小企業庁がリリースするデータによれば、社員が会社をやめる一番の原因は、上司や経営者に不満があることだというデータがあります。これは、スキル面ばかりに気を取られ、応募者の性格、趣向に目を向けられなかった結果と言えるのではないでしょうか。
中小企業の課題を解決するリファラル採用の2つのメリット
2章であげた人材獲得において中小企業が抱える2つの課題を解決するのがリファラル採用です。この章ではリファラル採用を中小企業が行うことによる3つのメリットについて解説していきます。
入社後のギャップを無くせる
リファラル採用で採用された社員は、知り合いを通じ、会社の表面的な情報だけでなく、上司や経営者に関する定性的な細かい情報まで知った上で、会社に入社することが可能になります。つまり、入社後のギャップをなくすことができるのです。
生産性の高い採用活動ができる
リファラル採用を行うことで、生産性の高い採用を行うことができます。つまり、コストを大きく削減することが可能になります。現在、多くの企業は理想像である人材を採用するために、量を集めることに重きをおいています。例えば、10人採用するためには、説明会に100人を呼べば、採用できると考えるのです。しかし、10人採用するのであれば、100%入ってくれる候補者を10人集めた方が生産性が高いと言えないでしょうか。
この生産性の高い人材採用を可能にするのが、リファラル採用なのです。
中小企業経営者がリファラル採用を成功させるためにやるべき2つのこと
ビジョンと風土を明確化する
リファラル採用を成功させるには、まず企業が目指す場所をはっきりさせる必要があります。つまり、企業が掲げるビジョン、ミッションの明確化です。そして、それを社員に浸透させる必要があります。
ビジョン、ミッションの明確化、及び浸透がされていないと、リファラル採用によって、経営者の魅力やビジョンに完璧に共感して入社したものの、いざ入ってみると社員がビジョンを意識していない風土とみなされてしまいかねません。これは離職されてしまう大きなリスクとなるでしょう。
社員を理解し、信用するためにコミュニケーションを取り続ける
社員は経営者から信頼されていると感じれば、生半可な人材を紹介するわけにはいかないという責任感が生まれます。さらに活躍している社員の性格、趣向を理解することで、活躍するための同じようなポテンシャルを持った人を紹介してくれる可能性が高まります。経営者といえど、社員とのコミュニケーションは意識的にとる必要があります。
おわりに
今後、日本の労働人口がますます減っていくことが予想されます。人材採用を日々の仕事に埋没され、後回しにしていると長い目で見たときに会社の大きな損失につながるかもしれません。人材採用にコストをあまりかけられない中小企業だからこそ、既存の採用概念を疑い、リファラル採用を用いて、生産性の高い採用を行いましょう。
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