経営コラム

「感謝」が「関係」をつくる

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関係づくりの秘訣

おお!?返って来た!?

自分は「感謝」されるようなことをしたつもりは無いのに、
「感謝」が返ってきたんです。

改めて考えてみると、どうやらそれは”関係づくりの秘訣”を
知らず知らずのうちに実行していたよう。

さて、僕が実行したこととは? その”秘訣”とは?

今回は僕の小さな経験から、
「感謝」と「関係性」について考えます。

「感謝」が「関係」をつくる

休日の昼下がり。

のんびりとまどろんでいた僕を
携帯の着信音が現実に引き戻してくれました。

電話の主は、大切な後輩。
どうやら「何かのプロジェクト」に取り組んでいるようです。

「何か」と言っているのは、もったいぶっている訳ではありません。

後輩はとても急いでいるようで、説明もままならず
実際、その「何か」が全然わからなかったのです。

内容を要約すると「とにかく渋谷に来て!」でした(笑)

予想外の出来事

待ち合わせの場所に、後輩がやって来ました。
「どうしたの?」と聞く僕に、後輩が答えます。

「前に夢を応援してくれたでしょう?」

たしかに以前、僕は彼女の夢にエールを送りました。

それは彼女が「自分へのエールを集める」という課題に
取り組んでいたときに送ったものです。

「それが、すごく嬉しかったの。
私はたくさんの人の”夢”を形にしたいんだけど。

それを実現するためにはどうすれば良いんだろうって考えたときに
今の私にできることは”その夢にエールを送ることだと思ったの。」

後輩は「その日のうちに100人の夢にエールを送る」という
プロジェクトに取り組んでいました。

そして涙を流しながら、僕の夢を全力で応援してくれました。

それは、とてもとても、嬉しい体験でした。

エールを繋げて!

感動的な体験の最後に、彼女はこう言いました。

「このエールを繋げて欲しい。
2人でも3人でもいいから、”夢を応援する人”に伝えて欲しいの。

そうやって、エールの輪が広がっていけば、
日本中の夢を持つ人が、自分の夢へ一歩を踏み出せると思うの。」

僕は頷いて、彼女と別れました。

心から応援する人

1人になって、考えました。
「心から夢を応援したい3人か…」

しばらく考えて、困ってしまいました。
どんなに絞って考えても、5人出てきてしまう!

と、いうことで。
僕は5人にエールのメッセージを送りました。

どうせ送るなら…ということで、
やたらと熱く、長く、日々の感謝に満ちたメッセージにしました。

急に応援メッセージをもらった側はビックリしたことと思います。
でもこの後の展開に、僕の方がビックリすることになるのです。

返ってきた!

しばらくして、メッセージが返って来ました。

そのメッセージは自分が送ったものよりも
さらに長く、熱いものでした。

僕の夢へのエールと感謝に溢れる文章。

「メッセージありがとう!」「すごく嬉しい!」

そんな言葉で綴られるメッセージを読んで
自分も、とても幸せな気分になりました。

幸せな気分になった後で、ふと疑問が浮かびました。

「何で感謝を伝えた自分が、”感謝されて”るんだ?」

人は”自分に好意を持っている人”を好きになる

心理学の分野では次の2つの法則が知られています。

「人は与えられるとお返しをしたくなる」
「人は”好きだ”と言ってくれた人を好きになる」

つまり「感謝」や「応援」などの”好意”を伝えると、
相手からも同じものが返って来ます。

そして、「良い関係性」をつくることができます。

実はこれは、会社とお客さんの関係でも同じです。

お客さんに”好意(感謝・応援・大好きだ!)”を伝える。
そうすると、お客さんは会社に対して心を開いてくれます。

”好意”を伝えると、さらに良いことがあります。
それは、心理学のもうひとつの法則。

「人は、好きな人に”Yes”と言う」です。

”好意の循環”で繋がっている方からは
”Yes”を頂ける可能性が高いのです。

この3つの法則を考えると、
「感謝」や「応援」、「大好きだ!」という気持ちを伝えることは
関係性をつくる上でとても大切なことだとわかります。

それは会社においても、プライベートにおいても同じです。

あなたの会社はお客さんに”好意(大好きだ!)”を伝えていますか?

本日は「自分の大切な人」や「大切なお客さん」にぜひ、
感謝を伝えてみてください。

感謝の連鎖が、思わぬ展開を生むかもしれません^^

 

この記事は、メールマガジン「Entre Magazine」のバックナンバーから抜粋しています。Entere Magazineの登録はこちらからどうぞ。

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