経営コラム

「お客さま目線」とは?

em5

小さな疑問から、「お客様目線」を考える

「あれ? それって、本当に喜んでもらえるのかな??」

友人との会話の中で、ふと頭をよぎった疑問です。

何のことはない、日常の一場面。
僕は友人からちょっとした相談を受けていました。

さて、その相談とは? 疑問の原因とは?

今回は、僕の小さな疑問から、会社における「お客さま目線」について考えます。

プレゼントとブランドもの

落ち着いた雰囲気のカフェ。僕のお気に入りのお店です。

木材を基調とした店内。
マスターが一杯ずつ丁寧に淹れてくれる珈琲がとてもおいしい。

向かいの席には久々に会う友人。
近況の報告など、とりとめのない話をしていました。

「そういえばさ」

友人が話し始めます。

「来月で彼女と付き合って1年なんだ。
何かプレゼントをあげたいんだよね。」

ここまでは、とても普通の会話。
でもこのあとの会話に、僕は疑問を感じることになるのです。

誰のためのプレゼント?

以下、僕と友人の会話です。

 友:「ペアネックレスをあげようと思ってるんだけど、
どこのブランドが良いと思う?

僕:「彼女はアクセサリーが好きなの?」

友:「うーん、どうだろうね。あんまりイメージ無いかな。
でも、ペアといったらネックレスじゃない?

◯◯(ブランド名)以上のレベルは欲しいんだよね。

△△だと有名過ぎるし、□□だと高校生でも買うやつ居るからなぁ。」

僕:「彼女はブランドものが好きなの?」

友:「いや、知らない。あんまりつけてるとこ見たことないな。
モチーフはクロスが良いんだよな。」

僕:「彼女はクロスが好きなの?」

友:「いや、知らない。自分の好みだよ。」

僕:「うーん…。なるほど。」

何のために、それを贈るか

この会話を見て、こう思ったのではないでしょうか?

『全然、彼女のことを考えて無いじゃないか!』

そうなんです。
プレゼントは「彼女に喜んでもらう」ために贈るもの。
ですが、友人の話の中には一度も彼女の話が出てきません。

「そりゃあ、喜んでもらえないよ」

そう思いましたか?
実はこれ、経営でも同じことが言えるのではないでしょうか。

お客さま目線を持つということ

皆さまは日々、会社や商品について
社内のいろいろなメンバーと話し合うと思います。

その話し合いの中で、どれだけ「お客さまの話」が話題にあがりますか?

経営コンサルタントの小宮一慶氏はセミナーの中でこう語っています。

「開始5分以内にお客さまの話題が出ない会議に意味はない。」

会社における商品とは、彼氏彼女におけるプレゼントのようなものです。
どちらも目的は「相手に喜んでもらうこと」。

ですから、社内のいろいろな判断は
「お客さまがどう思うか」を基準にされるべきなのです。

「自分が良いと思うから」「自分たちとって都合が良いから」を理由にして、
商品開発やお客さま対応を行なっていませんか?

「これはお客さまに喜んで貰えるか?」という問いを
本日はぜひ考えてみてください。

 

※この記事は、2013年4月26日発行のメールマガジン「Entre Magazine」から抜粋しています。Entere Magazineの登録はこちらからどうぞ。

「優秀な経営者は気づくけど、なかなか実行できない10のこと」

生産性をあげる極意 無料小冊子プレゼント!

目次

  1. はじめに
  2. 数千社の経営を見てきた専門家が考える「経営が上手くいかない最大の原因」
  3. 優秀な経営者は気づくけど、なかなか実行できない10のこと
  4. あなたの会社の生産性が上がらない2つの理由
  5. システムを導入すべき理由と7つのチェックポイント
  6. おわりに

Facebookページにぜひ「いいね」をお願いします!

「いいね!」を押すと「経営をアップグレードしよう!」の最新コンテンツが受け取れます

すべての業務がひとつにつながる、クラウド経営システム「ALL-IN」について詳しく知りたい方はこちら!

クラウド経営システム「ALL-IN」の
資料をダウンロードする(無料)