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早すぎる「梅雨明け」の経営への影響は?今考えたいウェザーマーケティングについて

今年の梅雨は予想よりも早く梅雨明けを迎えました。関東甲信地方では6月に梅雨明けを迎え観測史上最速だそうです。梅雨明けが早まったことで水不足問題が気になるところですが、実はこのほかにも影響が出ることがあります。

それは梅雨明けにおける経営への影響です。実は、天候によって大きく売り上げが変わる商品やサービスが存在します。

早すぎる梅雨明けによって経営にどのような影響があるのか?今回は梅雨明けが経営にどのような影響を与えるのかを中心に紹介します。

梅雨明けとは、どうやって判断するの

経営と梅雨の関係性を知る前に梅雨とはどういったものなのかおさらいしておきましょう。梅雨は春から夏へ移り変わる際に発生する雨季の一種です。

ほかの期間に比べると日照時間が減り、曇りや雨の多い日が続きます。梅雨の期間は多少前後しますが6月〜7月の間が多いです。

梅雨に入ると日本には「梅雨前線」がやってきて日本列島にかかるように停滞します。この停滞した前線によって長期間ぐずついた天気が続くようになるのです。梅雨によって生活に大切な水が供給される一方、雨による災害も増えており甚大な被害を与えることもあります。

梅雨に入ることを梅雨入り、梅雨が明けることを梅雨明けと呼びます。梅雨入りや梅雨明けは毎年状況によって変化するので明確な日付は存在しません。気象庁は梅雨の前後にある遷移期間に一週間先の見通しを加味して梅雨入りや梅雨明けを判断します。

梅雨入りや梅雨明けが平年並みや平年より遅れているといった判断がされるのは、毎年の観測データを参考にしているためです。2018年は一部地域で観測史上最速の梅雨明けを迎えました。

梅雨入り〜梅雨明けはたった約1カ月の出来事ですが、場合によっては経済や経営に大きな影響を与えることがあります。

早い梅雨明けが及ぼす影響

梅雨明けが早いとどのような影響を及ぼすのか?まず、悪い影響として猛暑の訪れが早いということが挙げられます。梅雨明けが平年通りなら猛暑の日数も同程度ですが、平年より早い場合は猛暑の期間も長く続きます。

例えば、7月だからといって熱中症への対策を怠ると、子供や高齢者は命に関わる危険性があることを考えなければいけません。また、早い梅雨明けは水事情にも大きく関わってきます。梅雨の時期はジメジメが続くため苦手という方も多いですが、私たちの生活にとって欠かせない水が供給される機会です。

貯水量が少なければ生活用水が減るため、場合によっては給水制限や断水とった事態を招きます。ほかにも、暑さによって電力需要が高まるため電力消費量が上昇します。早い梅雨明けによって各所にさまざまな影響が出ることを知っておきましょう。

ただ、早い梅雨明けで良い影響が出ることもあります。それは経済への影響です。猛暑によって飲食業界や家電業界の売上が高まります。ビールをはじめとする飲料、さらにエアコンの需要が高まるなど良いこと尽くめです。過去の早い梅雨明けでもこうした業界の消費が加速することがありました。

一方で早い梅雨明け後冷夏を迎えたり長い雨が続くこともあり、必ずしも影響が出るとは限りません。こうした天候について考え経営を行うことをウェザーマーケティングと呼ぶことを知っていますか?

実は、梅雨をはじめとする季節の変化によって売れる商品を展開するウェザーマーケティングが注目されています。

ウェザーマーケティングとは

ウェザーマーケティングは、気温や天気など気象をもとに商品やサービスの販売を考える経営手法のひとつ。商品やサービスの売上と天候の因果関係をはっきりとさせれば、未来の売上予測が容易に立てられるようになります。

ウェザーマーケティングと聞くと暑い日にアイスクリームが売れる、寒い日にラーメンが売れるなど、飲食店や小売店を中心に影響があると考えがちですが、このほかにもインターネットを通じた商品やサービスの売上も伸びます。

長い雨が続けばネットに触れる機会が増えますよね。暑い日も自宅で過ごす方は多いです。実際には、このように店舗だけでなくインターネットを通じた売上も上昇します。

そんなウェザーマーケティングには商品の特性ごとに影響を受ける商品があります。どのような商品があるのか見ていきましょう。

昇温商品

昇温商品は暑くなると購入される商品のことです。代表的なのはアイスクリームや飲料など。春から夏にかけて気候が暖かくなると同時に売上が伸びます。

降温商品

降温商品は寒くなると購入される商品のことです。代表的なのは肉まんやおでんなど。秋から冬にかけて気候が寒くなると同時に売上が伸びます。昇温商品とは逆の伸び方をする商品です。

晴天型商品

晴天型商品は雨や曇りではなく晴れている日に売れる商品です。アウトドア関係の商品がよく売れる傾向があり、ガーデニングなど外で行う趣味用品も売れます。

雨天型商品

雨天型商品は晴天の逆で雨や曇りの日に売れる商品です。傘やカッパ、長靴など雨に関連した商品が売れます。このほかにも、生活消耗品が売れる傾向にあります。

異常気象型商品

異常気象型商品は台風や大雪、大雨など異常気象に関連して売れる商品のこと。台風なら軍手やろうそく、さらに保存食品などが売れます。大雪ならタイヤのチェーンやスコップなどが売れるでしょう。

販売管理データを活かそう

最後に販売管理データをウェザーマーケティングとともに生かす方法を紹介します。やみくもに商品を販売するよりも商品の特性を理解して販売管理データと紐づけることでよりピンポイントに売上を伸ばすことができます。

ここでは気候と販売管理データを使ってどのような手法で売上の伸ばしていくのか詳しく紹介していきます。

気候と販売管理データを紐づける

ウェザーマーケティングを元に考えると、自社の販売実績と気象データを紐づけることで何らかの関係性が掴めるかもしれません。例えば、自社の商品が昇温商品だった場合、春から夏にかけてより売上を伸ばせます。一方で降温商品だった場合、春から夏にかけて売上を伸ばそうと考えても難しいです。

ただ、アイスクリームやおでんなど一般的に分かりやすい特性を持った商品でない場合、どのタイミングで売上が伸びているか判別するのは難しいといえます。そこで、実践したいのが気象データと販売管理データを紐づける方法です。

気象庁では過去の気象データを無料で提供しています。期日を指定してCSVファイルとしてダウンロードできるのでこちらを利用して仮説を立てましょう。すでに用意してある同時期の販売管理データと気象データを照らし合わせて因果関係を探ってください。

紐づける際に重要なのはあくまで平均的なデータを参考にすることです。例えば、異常気象と見られる天候で一時的に売上が伸びたとしても継続的な売上にはつながりません。販売数が増加しているタイミングはいつなのかはっきりとした仮説を立てるといいでしょう。

販売管理データはクラウド経営システムなどの利用をおすすめします。すぐにデータを閲覧できる上に、ほかの情報と紐付けてより詳細なデータが手に入ります。

気候に合わせた施策を考える

続いて、販売管理データと気象データを元に施策を考えていきましょう。商品なら天候に合わせて在庫を調整する、サービスなら広告を打つタイミングをデータに基づいて最適化するといいでしょう。

過去の販売実績をすべて気象データと紐付けて何からの法則が分かれば、在庫が余ったり、足りなくなることが減ります。商品の特性を考えてピンポイントで施策を展開していきましょう。

また、サービスにおける広告はGoogleやYahoo!なら天候によってキャンペーンを設定できます。気象データと販売実績を参考に広告施策を柔軟に組んでください。

気候によるリスクを考える

最後に重要なのが気候によるリスクを考えることです。異常気象はなかなか起こるものではありませんが、万が一のことを考えて常に意識しておくことが重要です。需要が増える商品もあれば需要が減る商品もあるため、一時的な大きな変化が起こります。

販売管理データと気象データを参考に異常気象によってどれくらいのリスクがあったのかを把握しておけば、今後の異常気象に対してリスクヘッジできます。過去のデータをもとにリスク管理をしっかりとした状態で経営を行いましょう。

まとめ

早すぎる梅雨明けと経営への影響に関してご紹介しました。気候と経営は密接に関係している事柄のひとつです。ウェザーマーケティングという言葉がある通り、すでに気候と自社データを組み合わせて企業は施策を行っています。

本記事を参考に販売管理データと気象データを組み合わせて今後の施策を考えてみください。もし、販売管理データがスムーズに取り出せないなら弊社が提供している「ALL-IN」がおすすめです。販売管理データを含めた経営に関するあらゆるデータを紐付けて管理してくれます。

まだ、クラウド経営システムを導入していない方は、迅速に導入してウェザーマーケティングを行いましょう。今年は早すぎると梅雨明けから猛暑が続いています。気候を一過性ものだと考えずにデータとして利用し経営を効率良く進めてください。

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