今回は事情承継をゼロから考える第二弾ということで、事業承継の構成要素について紹介します。前回は、事業承継の現状について解説しました。
続いては、事業承継を構成する要素について理解を深めることで、どのような意味をもたらしているのか知っていきましょう。
事業承継する構成要素には3つある
事業承継はその名の通り、事業を承継する意味を持っていますが、実は事業は3つの要素で構成されています。どのような構成要素があるか知ることで、具体的に事業承継のイメージを掴めるので、より理解を深められることでしょう。
【事情承継の3つの構成要素】
- ・人
- ・資産
- ・知的資産
事業承継は上記の「人」「資産」「知的資産」で構成されています。それぞれを適切に引き継ぐことで円滑な事業承継が可能になります。今回は事業承継の3つの構成要素にフォーカスし、さらに詳しい内容を把握していきましょう。
事業承継の構成要素① 人とは
企業の多くの人脈は経営者と深い関係を持っています。事業承継でいう「人」は、こうした経営者の経営権の承継に集約されています。
そのためスムーズに事業承継を行う場合は、こうした「人」を引き継ぐ後継者の育成が急務です。現在の「人」をすべて移行すると考えると、少なくとも後継者の育成に5年から10年ほどの時間を要すでしょう。
つまり、事業承継の準備と同じタイミングで、後継者の育成も始めなければいけません。後継者が決定する前の選定を考えると、少なくとも10年以上前から準備をする必要があります。
「人」の承継に失敗すると企業としての存続も危ぶまれるので、早い段階から後継者を選定し育成を始めてください。
事業承継の構成要素② 資産とは
事情承継における「資産」とは、事業用資産であるモノの「資産」、そして運転資金や借入金などのカネの「資産」です。経営者と企業の関係性を整理して資産の承継を考えましょう。
また、会社保有の「資産」は自社株の評価となります。そこで、まずは株式資産の承継から考えるといいでしょう。
「資産」の整理に重要なのが経営の見える化です。これまで見える化せずに不透明の状態で会社を経営していると、「資産」の承継でつまずきます。しっかりと「資産」の見える化を行いましょう。
事業承継の構成要素③ 知的資産とは
最後の構成要素は「知的資産」です。人や資産も重要ですが、企業の将来性を考えると「知的資産」がもっとも重要になります。「知的資産」とは、経営理念、経営者の信頼性、人脈、社員の技術、ノウハウ、さらには顧客情報などを含みます。
また、経営者と従業員の信頼関係や職場の雰囲気も「知的資産」といえるでしょう。「知的資産」は会社の強みでもあるので、正しく理解したうえで承継する必要があります。企業の競争力を保持する意味でも「知的資産」はしっかりと受け継ぎ、次世代の経営へとつなげていきましょう。
事業承継の準備を見直そう
ここまで、紹介した3つの構成要素を正しく引き継ぐ場合に重要なのが事業承継の準備です。言うまでもなく、事業承継には時間がかかります。
適切な計画を立てたうえで望まなければ、事業承継が中途半端になり承継できず、企業自体が失墜することもあるので注意が必要です。
そこで、事業承継を見据えた将来設計が重要になります。まず、行いたいのは経営状況の見える化です。現状や課題を把握して改善に向けた方向性を明確化しましょう。そのうえで、準備を行うとスムーズな事業承継が可能です。
ただ、いきなり現状を見える化するのは難しいです。そんなときは、クラウド経営システムを導入しましょう。ALL-INなら会社の現状をいますぐに見える化し、事業承継へ向けての好スタートを切れます。
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これまで事業承継の準備をしていない方は、まず現状の見える化から手をつけましょう。その後、現状の改善を行いながら、事業承継の準備を始めてください。今からならALL-INが強力な味方になってくれるでしょう。
まとめ
事業承継をゼロから考える 第二弾 「事業承継の構成要素を理解しよう」を解説しました。事業承継といっても、何を承継するのか?その構成要素を理解しなければ具体的な内容がわかりません。事業を構成する人、資産、知的資産に関する理解を深めてイメージを具体的にしてください。
また、これらの構成要素をしっかりと承継するなら、現状の見える化が重要です。見える化によって会社の強みや弱みが理解できます。事業承継を行う前での期間に強みを伸ばし、弱みを克服すれば次世代まで問題のない経営が可能です。
まだ事業承継の準備を行っていない方は、まず構成要素を理解して見える化を行うことをおすすめします。
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