近年、事業において成果をあげるためには、チームワークが重要になってきています。チームとして個人の実力を発揮しながら、チーム全体を円滑に1つの仕事に取り組むためには、チームワークは非常に重要です。本記事では「チームワーク」について、その意味や重要性、コミュニケーションのコツについて説明します。
チームワークの定義と効果
IT技術の発達により様々な業務が効率化されていますが、今でもほとんどの仕事は個人だけで完結する事はありません。大抵の場合は。何人かで共通の仕事に取り組むことになります。このときに、円滑かつ高いアウトプットを創出するための連携力を「チームワーク」と呼びます。
チームワークが発生する「チーム」とは何か?
チームワークはもちろん「チーム」によって生じるものです。よって、チームワークを理解し、高めるためには「チーム」という概念を理解する必要があります。チームに2種類の性質があることを意識してください。
まず1つ目の性質が同じ目的を共有していることです。何らかのプロジェクトの完成や、営業案件の達成など、チームは全体として1つの目標を目指して行動します。
2つ目の性質として、目標達成のためにチーム内で役割分担をします。チームにはリーダーがいて、リーダーが中心になって共通の目標達成にそれぞれがお互いの能力を発揮し、弱点を補完し合う関係性があります。
チームと個人の仕事の違い
チームには以上のような性質があるので、構成する個人の能力とは別に、チームでどれだけ高い連携力があるのかというのもチーム全体の重要な能力となります。
個人で目標を達成する場合は、個人で目標達成に必要なスキルを全て一定以上のレベルで身に着けていなければなりませんが、チームならばお互いが弱点を補完し合うので、自分の得意なことに集中することができます。
また、お互いが得意な仕事をすることによって全体としての生産性が向上し、アウトプットの質も仕事の効率も向上することが期待できます。
チームで活動することによって、個人ではかなわないような目標を達成することも可能でしょう。
チームワークによる4つの仕事に対する影響
チームワークが高い組織は、個人で働く以上の良い結果や成長をもたらします。チームワークがもたらす好影響は4つに分類できます。
効果
個人で仕事をするよりも、お互いが弱点を補完し合い、得意な事に集中することによってより高い目標を達成することができます。
効率
弱点は他人が補完し得意な作業に集中できるため、結果として個人の寄せ集めより仕事のスピードが早くなり、生産性が向上する効果が期待できます。
満足
個人で仕事をするよりも仕事の効果・効率が高いため、仕事の充足感を得られやすく、チームで何か1つの目標を達成するということ自体にも達成感を感じる効果があります。
学習
仕事のPDCAを共有することによって、相互が仕事を通じてトレーニングとなり、長所を伸ばしたり、弱点を解消したりしやすくなります。
チームワークに必要な5つの因子
以上のように、チームワークには4つの好影響がありますが、チームワークを成立させ高めるためには何が必要なのか、Googleが調査・発表した「”効果的なチームとは何か”を知る」というレポートに基づいて、成功するチームを作るために必要な要素を説明します。
一般的なチームワークとしてイメージするのが、プライベートでも仲が良かったり、共通の話題があったり、個人のコミュニケーションスキルが高かったりということですが、調査結果によると、これらと実際のアウトプットのレベルや仕事の効率性(つまりチームワークの高低)とは相関性が見られなかったようです。Googleの調査結果より浮かび上がったのは次の5つの因子で、上で説明している因子ほど重要度が高くなります。
心理的安全性
心理的安全性とは、対人関係でリスクテイクな行動をとったときでもチームのメンバーは自分のことを信じてくれるだろうという、チームに対する信頼感のことを指します。心理的安全性が高いチームではリスクの高い仕事に対してもメンバーが挑戦することができるので、チームとして高いアウトプットを出しやすくなります。
相互信頼
相互信頼とは、お互いが納期内にクオリティの高い仕事を仕上げてくれるだろうという、相手の能力や約束遵守に対する信頼を指します。相互信頼が低い状態では、メンバーがお互いに仕事の失敗や納期遅れを他人に転嫁しあいます。
構造と明確さ
構造と明確さとは、チームとして全体の目標、それを達成するための過程、個人がどのような成果を出さなければならないのかが明確にされていることを指します。もちろん、これらを明確にするためには、あえて無理な目標を立てるのではなく、現実的な目標を設定する必要があります。また「OKR」のような目標管理の手法と相性が良いでしょう。
仕事の意味
仕事の意味とは、仕事そのものや成果に対して目的意識を感じられるかということを指します。仕事の意味とは個人によって感じ方が違うので、何らかの考えを押し付けるのではなく、個人が自分の考えを持つ必要があります。
インパクト
インパクトとは、自分の仕事に意義があると思えることを指します。そのためには、個人の仕事の効果をチームだけではなく、会社全体、ひいては社会に対して紐づけて認識する必要があります。
チームワークを高める環境づくりに必要なこと
Googleの調査結果から言えることが、チームワークを発揮するためには、まずチーム間で心理的安全性と相互信頼ができる環境を構築しなければならないということです。そのためにはチーム間でのコミュニケーションについて気を配る必要があります。チーム間コミュニケーションのコツについて説明します。
コミュニケーションの頻度を高める
まず、単純にコミュニケーションの回数と時間は多い方が良いでしょう。もちろん、コミュニケーション過多はかえって仕事の効率を低下させることにつながりかねません。しかし、心理的安全性、相互信頼を構築する前提として、まずお互いが信頼できると認識できる程度のコミュニケーションは確保する必要があります。心理学においてはザイオンス効果というものがあり、接触回数が増えれば増えるほどその対象に対して、好印象を持つことが報告されています。
恥ずかしくてもお互いが尊重しあっていることを明確にする
尊重しあえる環境づくりも必要です。心理的安全性、相互信頼を構築するためにはチーム間でお互いが尊重されているという実感を持つ必要があります。例えば、お互いがお互いの長所をあえて声に出して語り合ったり、サンキューカードなどを用いてメンバー間の感謝を形にしてみたりなど、はっきりと伝えるのが恥ずかしいことでも可視化してみるのも良いでしょう。
意見を言いやすくするルール・雰囲気をつくる
意見を言いやすくする環境づくりも重要です。会議の際に、発言者の役職などを元に発言を否定したり、相手の発言ではなく人格を否定したりするような発言はいけないなど、最低限のルール整備はまず必要になります。
それに加えてチームのリーダーは各自が自分の意見を発言しやすいように、会議をファシリテートする能力が求められます。意見を発言しない人にはそれとなく水を向け、会議の雰囲気を良くし、リスクのある発言をしても許容してくれると思える環境づくりが必要です。
まとめ
以上のように、チームワークとは何か、チームワークを発揮するためにはどのような環境づくりをすれば良いのかなどについて説明しました。まずは社内で円滑なコミュニケーションが行える環境づくりが必要となります。そのために弊社が開発したのがALL-INです。
ALL-INでは事業に必要なシステムがほぼすべてオールインワンのパッケージとなっており、コミュニケーションに関連する機能だけでも、カレンダー、タスク管理機能など様々な機能が用意されています。
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