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アメリカの有名企業で実践されている リモートワークを成功させる3つのコツ

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近年日本でも導入が進んでいるリモートワーク。クラウド型ソフトウェアやテレビ会議ツールの登場により、多様な働き方を実現することができるようになってきました。

 

特にリモートワークが進んでいるアメリカでは、20年前はたった9%の人がリモートワークをしていたのに対し、現在はなんと37%もの人がリモートワークを取り入れて働いています。FlexJobsが発表した「リモートワークに力を入れている会社100」には、米国農務省やセールスフォース、IBMなど、IT企業に限らない幅広い業種の会社がランクインしています。

アメリカでは当たり前のリモートワークですが、それでもいざあなたの会社で導入しようとなると不安ですよね。そこで今回は、監査・コンサル最大手「デロイト世界最大手のPCメーカー「デル米医療保険最大手「ユナイテッドヘルスグループと」いった、リモートワークを長年活用し、生産性の大幅な向上を実現してきた会社が実践している、「リモートワークを成功させる3つのコツ」をご紹介します。

リモートワークを導入しようとしている方、導入したけど上手くいっていない方は、今回ご紹介する3つのコツを要チェックしてください。

コツ①「トップダウンで遂行する」

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2009年、デルは「2020年までに50%の職員をリモートワーカーにする」という目標を掲げ、独自のリモートワーク推進プログラムを立ち上げました。

そして、発表から6年後の2015年度、デルは「プログラムの結果、デルで働く全世界の職員のうち約25%がリモートワークを取り入れて働くようになった」と発表しました。

目標まであと残り半分。順調に改革が進んでいる理由について、デルで人事部長を務めるモハメド・チャディー氏は、「経営トップが改革にコミットしているから」と語ります。

チャディー氏は、「リモートワーク推進に一番熱心に取り組んでいるのは、経営幹部たち。重要な経営戦略とみなしており、経営幹部ら自身もリモートワークを取り入れて働いています。リモートワークを成功させるには、上司が自らリモートワークを実践し、リモートワークが実現可能であることを部下に態度で示す必要があります。」と、トップが自らコミットする必要性があることを語りました。

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一方デロイトでは、チームごとにリモートワークを導入し、リモートワークの日数も目標設定もすべてチームに委ねています。チーフ・タレントオフィサーのマイク・プレストン氏は、このプログラムについて「組織の末端で行われている草の根プログラムのような印象を受けるかもしれません。しかし、一番力を入れて取り組んでいるのは経営トップたちです。」と語ります。

トップが自らリモートワークを実践し、社員にもそれを促すことが、リモートワークを社内に浸透させるために重要なポイントのようです。

コツ②「導入後の効果を測り続ける」

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FlexJobsとWorldAtWorkが2015年に行った調査によると、80%の企業がリモートワークを導入している一方で、その効果を測定しているのはたったの3%にとどまっています。

これは、リモートワークを導入して満足してしまっている企業が大半だということです。しかし、リモートワーク導入をあなたの会社の生産性向上に繋げたいのならば、リモートワーク導入後の効果をデータ測定しなければなりません。

事実、リモートワークに成功している会社では、導入後のデータ測定に力を入れています。

例えば、20~25%の従業員がリモートワークを取り入れて働いているユナイテッドヘルスグループでは、リモートワーク導入後、仕事の質や社員の定着率、仕事の満足度といったデータを集計し、WAH(Work-At-Home)値として、リモートワークの効果を測定しています。

また、ユナイテッドヘルスグループでは、リモートワークを会社全体に導入する前にも綿密に導入テストを行っていました。同社のタレントアクイジション副部長のヘザー・レムケ氏は、「リモートワークによって仕事の質が上がり、売上も向上し、社員の満足度も向上したことがデータで立証されています。」と語っています。

リモートワーク導入後、リモートワークが会社の生産性向上や売上アップに繋がっているのか、データを集めて検証することが、リモートワーク成功の秘訣のようです。

コツ③「多様な働き方を認める」

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リモートワーカーを採用する!というと、常にオフィスにいない社員を採用することを想像される方もいらっしゃると思います。しかし実際には、リモートワークとオフィスワークを組み合わせて行っているケースも多く見られます。

リモートワークで一番大切なのは、個人やチーム、部門に合った働き方を実現させてあげること。そのため、リモートワークとオフィスワークに両極化する必要はないのです。

例えば、デル、ユナイテッドヘルスグループ、デロイトでは、

 ・会社に一切来ない、完全リモートワークの勤務体系
 ・オフィスワークとリモートワークを自由に選択できる勤務体系
 ・パートタイムでリモートワークの勤務体系
 ・勤務時間まで社員が好きに選べる勤務体系

などなど、社員の生活に合わせた多様な勤務体系が許可されています。

会社にとって一番大切なのは、売上目標を達成し、成長し続けること。社員が一番効率良く働ける勤務体系を柔軟に受け入れることが、企業の成長につながるのです。

まとめ

以上、デロイト、デル、ユナイテッドヘルスグループで実践されている、リモートワークを成功させる3つのコツをご紹介しました。3社とも世界最大手企業ですが、実践されているコツは、あなたの会社でも十分に真似できるものばかりだったと思います。

自由な働き方を実現できる上に、女性やエンジニアなど優秀な人材の採用にもつながるリモートワーク。日本でも今後どんどん拡大していくと予想されています。

リモートワークを導入したい方、導入したけど上手くいっていない方は、今回ご紹介した3つのコツを見直してみてください。上手にリモートワークを導入し、会社の生産性を高めていきましょう!

 

参考:  Office, Schmoffice: How 3 Big-Name Companies Succeed With Remote Working

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