前編ではGDP~労働までの各統計を紹介しました。後編では貿易から米国指標までを紹介します。前編後編の記事を理解すれば、日経経済指標ダッシュボードのすべての統計が読み取れます。残りの統計の見方を理解して経営に役立ててください。
日経経済指標ダッシュボードとは?
出典:https://vdata.nikkei.com/economicdashboard/macro/
日経経済指標ダッシュボードは日本経済の動向が把握できる経済指標が見られるダッシュボードです。日本経済新聞が運営しており、米国指標を含めた17の指標がすべて無料で見られます。
また各指標のデータやグラフは保存できるので経営に役立てることも可能です。今回はそんな日経経済指標ダッシュボードの各統計の見方を紹介します。
公式サイト:日経経済指標ダッシュボード
各統計の見方をマスターしよう!
それでは貿易から米国指標までの統計について紹介します。どのような統計なのか見方をマスターして経営に役立ててください。
貿易
貿易の統計は財務省から発表されている指標です。我が国における輸出入の動向をグラフで確認できます。1件あたり20万円以下の統計除外貨物を除いた財貨が対象となっており、通貨統計とも呼ばれています。
貿易の指標は月初から中旬の情報が素早く発表されるので速報性が高いです。日経経済指標ダッシュボードでは輸出、輸入、輸入物価指数の3つの項目がグラフで見られます。
国際収支
国際収支は諸外国との取引を表す企業決算のようなもの。経常収支(経常利益)や資本収支を中心に外国との取引がどれだけ好調かがグラフで分かります。
日経経済指標ダッシュボードでは経常収支、貿易・サービス収支、直接投資、外貨準備高の4つの項目が確認可能です。
企業倒産
企業倒産はその名の通り、企業の倒産件数を示す指標です。月次で倒産件数が見られるので、我が国の倒産件数がどのような水準に達しているか把握できます。
物価
物価では国内企業物価指数、企業向けサービス価格指数、消費者物価指数の3つの指標が見られます。
国内企業物価指数(CGPI)は、企業間で取引される商品の価格変動を示す指標です。工業製品、電力、都市ガス、水道などを対象としています。
企業間で商品の金額を決める時や、景気動向の判断材料として活用できる指標です。企業向けサービス価格指数は対象が商品ではなくサービスとなっている指標になります。
消費者物価指数(CPI)は消費者が購入する段階での小売価格の変動を示す指標です。国民の生活水準を表す指標で、「経済の体温計」とも呼ばれています。主に日銀が金融政策を行う判断材料として、ほかにも賃金や家賃、公共料金の改定の参考としても使われています
金融
金融ではM3増加率、マネタリーベース、コールレート、銀行貸出残高、国内銀行貸出約定平均金利、新発10年国債利回りの6つの項目が見られます。
金融の各指標をチェックすることで、設備投資のタイミングや資金借入時期、未来の予測に役立ちます。お金がどのような動きをしているのか指標をもとに確認し、設備投資や資金借入時期を見極めてください。
株式・円相場
株式・円相場では日経平均株価、上場株時価総額、1日平均売買代金、円相場(対ドル・対ユーロ)の4つの項目が見られます。
日経平均株価、円相場(対ドル・対ユーロ)はニュースでも頻繁に伝えられている指標です。このほかにも上場株時価総額、1日平均売買代金は我が国の景気を判断する際に利用できます。各指標を参考にどのような施策を行うか考えましょう。
日経インデックス
日経インデックスでは日経景気インデックス、日経通貨インデックス(円・ドル・ユーロ)、日経公社債インデックス、日経産業天気インデックス(全産業・製造業・非製造業)の4つの項目が見られます。
日経インデックスは市場全体の動向を示す指標です。株式や債券、金利、不動産など各マーケットの価格データを数値化したものです。インデックスの変動をチェックすることで、マーケットの動向を理解できます。主に資産運用などに役立つ指標ですが、広義的には経営にも役立てることが可能です。
米国指標
米国指標は実質成長率、企業収益(税引き前・税引き後)、非農業部門雇用者増減数、失業率、卸売り物価指数(前年比・前月比)、消費者物価指数(前年比・前月比)の6の項目が見られます。
米国指標は米国の動向が各指標で把握可能です。米国は経済大国なので各指標の動向によっては、日本にも大きな影響を与えます。日本の景気に関わる米国指標をチェックして今後の動きを予測しておきましょう。
各指標をさらに役立てる方法とは?
日経経済指標ダッシュボードの各指標をさらに役立てるなら、弊社が提供しているALL-INがおすすめです。ALL-INは経営に関する10のシステムが入ったクラウド経営システムです。どのようなサービスなのか内容を確認しておきましょう。
ALL-INとオープンデータを組み合わせよう!
弊社が提供するALL-INでは、さまざまな情報をインジケータで表示できます。10のシステムのうちのひとつであるコックピットで、インジケータを管理できるので自社のデータがいつでも閲覧可能。
さらに10のシステムはすべて連携されるので、自社の情報をリアルタイムで蓄積できます。先ほど紹介した日経経済指標ダッシュボードのオープンデータを組み合わせて使えば、他社にはない独自の施策や計画が立てられることでしょう。ぜひALL-INの利用を検討してみてください。
まとめ
日経経済指標ダッシュボード詳細の後編を紹介しました。各指標の見方を把握して、オープンデータの使い方を把握しましょう。またALL-INを利用すればよりオープンデータを役立てられます。ぜひオープンデータ×ALL-INを組み合わせて利用してください。
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