2018年7月に開催されたサッカーワールドカップロシア大会で、西野Japanは予想を覆す活躍を見せました。前評判ではグループリーグ突破は不可能と言われていましたが、日本代表のFIFAランキングをはるかに上回る競合たちとしのぎを削り、見事グループリーグを通過しました。
果たしてこれはまぐれだったのでしょうか?実は、快進撃の裏で西野監督の手腕が発揮されていたのです。ビジネスに役立つチーム力アップの秘訣を、西野Japanから学びましょう。
誰もが驚いた!?西野Japanの快進撃
日本代表監督就任からたった2カ月で準備を進めてきた西野Japanは、グループリーグ通過は厳しいという下馬評でした。監督交代のドタバタ劇もその要因の1つでしたが、もう1つの要因はグループリーグの競合チームがFIFAランキングでも圧倒的に格上だったからです。
日本代表のFIFAランキングが61位であることに対して、初戦のコロンビアが3位、次戦のベルギーが16位、第3戦のセネガルが27位と、いずれも日本よりも遥かに上位チームでした。
そんな強豪ひしめく中、西野Japanは見事にグループリーグ突破を果たしました。誰もが驚いたその結果は、記憶に新しいことでしょう。
《ロシアワールドカップ出場国のFIFAランキング(2018年6月7日時点)
ランキング | 国名 | エリア |
1 | ドイツ | ヨーロッパ |
2 | ブラジル | 南米 |
3 | ベルギー | ヨーロッパ |
4 | ポルトガル | ヨーロッパ |
5 | アルゼンチン | 南米 |
6 | スイス | ヨーロッパ |
7 | フランス | ヨーロッパ |
8 | ポーランド | ヨーロッパ |
10 | スペイン | ヨーロッパ |
11 | ペルー | 南米 |
12 | デンマーク | ヨーロッパ |
12 | イングランド | ヨーロッパ |
14 | ウルグアイ | 南米 |
15 | メキシコ | 北中米・カリブ |
16 | コロンビア | 南米 |
20 | クロアチア | ヨーロッパ |
21 | チュニジア | アフリカ |
22 | アイスランド | ヨーロッパ |
23 | コスタリカ | 北中米・カリブ |
24 | スウェーデン | ヨーロッパ |
27 | セネガル | アフリカ |
34 | セルビア | ヨーロッパ |
36 | オーストラリア | アジア |
37 | イラン | アジア |
41 | モロッコ | アフリカ |
45 | エジプト | アフリカ |
48 | ナイジェリア | アフリカ |
55 | パナマ | 北中米・カリブ |
57 | 韓国 | アジア |
61 | 日本 | アジア |
67 | サウジアラビア | アジア |
70 | ロシア | ヨーロッパ |
快進撃の裏に観察眼あり
西野Japanの快進撃の裏には西野監督の観察眼があったと類推できます。西野監督自身の著書である「勝利のルーティーン(2014年1月23日発刊)」によると、西野監督は新チームの監督に就任した際に、まず選手の様子を観察することを考えているようです。
選手の力量や個性をまるでパズルのように組み合わせ、チーム力を最大化させる工夫をしているのです。どうやら、今回のワールドカップでも、その手法が活かされていたようなのです。
書籍を読むと快進撃に納得!
西野監督の観察眼が快進撃に繋がったということは「勝利のルーティーン」を読むと納得することができます。観察した上でのさまざまな対応が、チーム力の底上げに繋がったと考えられます。以下にて詳しい内容を引用いたします。
・選手に指示を与えるときは、決して命令口調ではしない
・選手への声のかけ方とタイミング
・役割分担を徹底するため、チームに「ヘッドコーチ」はおかない
・私が考えるキャプテンの条件は、存在感と責任感
・さまざまな角度から、選手の可能性を探る
・ハーフタイムの15分間をいかに使うか。ロッカールームでの立ち位置にもこだわる
・2対0の状態でも決して逃げ切るための選手交代はしない
・チームのアクセントになる選手を投入する
・前任者が起用していたポジションにとらわれず、固定観念を疑い、自分で判断する
・レギュラーを特別扱いしない
・イヤホンを共有して音楽を聞いたり、本を覗いたりして、選手の性格や内面を知る
・選手のコンディションについては、どんな些細なことでも情報を上げるように徹底する
・起用しない理由を選手から聞かれたときは、あいまいな言い方はしない
・フラットな視点を保つため、プライベートでは選手とは極力距離をおく
・私に影響を与えた、2002年日韓W杯でのフース・ヒディンクの采配
・私がポゼッションサッカーを目指す理由
・チームに貢献できる選手の条件
・チーム内で目標が共有できさえすれば、あとは最低限の約束事があればいい
・W杯でベスト8に入るためには「個」を磨き、日本のスタイルを確立させるべき
・サッカー選手は、一夜でスーパーマンにはなれない(Amazon商品紹介より引用)
経営に置き換えて考えてみる
もしも、経営に置き換えて考えてみた場合にはどのようなことが想定されるでしょうか?中小企業の経営者の中には、自社の社員のことを理解せず、裸の王様のような経営をしている人が時折いらっしゃいます。
このような経営者は、自社内のことをしっかりと観察せず、自社の実力を知らないまま経営をしているのです。
人材のレベルや、システムの効率、仕入先のキャパや客層など、総合的なチェックによって、自社の実力が分かります。己を知って一歩目というように、まずはしっかりと自社のことを観察すると良いでしょう。
チーム力を底上げするには
観察をきっちりと行い、自社のウィークポイントや取るべき改善点、目指すべき地点が明確になれば、チームは具体的に行動しやすくなります。己を知ることで、課題が明確になりやすいからです。
しかし、目標に向かって具体的な行動をしていても、ロスが多ければ意味がありません。目指すべきサッカーが分かっても、パスミスが増えたり、シュートミスが多ければ勝てないのと同じです。
経営においては、業務効率を上げることで、効果的なパスワークを行う必要があります。そのためには、経営の見える化が重要となりますので、見える化を実現できるシステム導入を検討しましょう。
たとえば、ALL-IN(オールイン)のように、各セクションが共通のシステムを簡単に利用できるシステムは、とても重宝します。自社のシュートの頻度と精度が、格段に上がることが期待できるでしょう。
まとめ
西野Japanの快進撃は、西野監督の手腕が大きいものと類推されますが、その如何はともかくとして、経営に置き換えて実践すればチーム力アップに繋がることが期待されます。チーム力アップは人だけでなく、システムも含めて考えなければなりません。まずは自社の状況をしっかり観察するところからスタートしましょう。
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