今回は、株式会社ナレッジソサエティ久田社長に、「シェアオフィス・バーチャルオフィス・レンタルオフィスのメリット・デメリット」についてお聞きしてきました!
株式会社ナレッジソサエティ
代表取締役社長 久田 敦史<経歴>
大手携帯会社の経理部を経験後、サービス事業会社で担当取締役として集客・出店・計数管理・人事労務・採用・教育などを行う。起業支援をする環境を求め入社したナレッジソサエティでは4年間赤字だった事業を引き継ぎ3年で通期黒字を達成。新規客をWEBから集めるのが得意。(BtoCが強い)<企業情報>
株式会社 ナレッジソサエティ
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〜ナレッジソサエティ久田社長に聞いてみた【後編】〜
ナレッジソサエティはどんな会社か?
———ナレッジソサエティはどんな会社なのでしょうか?
起業家向けのシェアオフィス、バーチャルオフィス、レンタルオフィスを運営しています。
大企業の出社義務を軽減するためにあるようなシェアオフィスもありますが、
弊社が提供しているのは、ゼロから立ち上げられるスモールビジネスの起業家の方のためのシェアオフィスです。
———なぜ、“起業家向け”のシェアオフィスに着目したのでしょうか?
「自分のやりたいことを実現するために挑戦する人が1人でも増えてほしい」
「挑戦する方々を応援したい」と思ったからです。
私は、「自分のやりたいもの、やりたいことで生きていく」ことは、働く上での1人ひとりの“幸せ”に繋がることだと考えています。
起業は、「挑戦の一つの形」です。
起業への高いハードルを感じて断念する人を減らしたい。
起業された方々が、少しでも挑戦しやすい環境を提供したい。
起業家がアイデアや想い以外のところで感じる障壁をできる限り低くしていきたいと思っています。
「場所だけでない価値」を生むナレッジソサエティのシェアオフィス
———ナレッジソサエティさんのシェアオフィスならではの特徴はありますか?
①フロアの半分がコミュニケーションを取れる空間設計
シェアオフィスは、もちろん「働く場所」としての役割もありますが、
それと同時に、何かしらの「出会いが生まれる場会」であってほしいと考えています。
ですから、弊社のシェアオフィスは、“コミュニケーションの機会”を生み出しやすいように、フロアを設計しています。フロアの半分はコミュニケーションを取れる設計になっており、打ち合わせやセミナーもできるよう会議室なども広く確保しています。
②「社会的信用」に繋がるビル名、立地
「信頼」の部分も大切にしています。
オフィスの住所には、「りそな銀行」の名前が入っていたり、九段下駅から徒歩1分のアクセスであったりと、信頼に繋がるような場所となっています。
シェアリングエコノミーのよさは、「1人では手が届かないようなものが、みんなで共有することによって、手が届くようになること」だと思いますので、
起業時にはなかなか借りることができないような場所でオフィスを提供することも大切にしています。
③「セミナーや勉強会」、「ランチ会やお茶会」を開催
セミナーや勉強会を開催して、起業時に必要な知識をつける機会を設けたり、
ランチ会やお茶会を開催して、会員の皆様がそれぞれの悩み等を気軽に共有できるような場をつくったりしています。
「集客で悩んでいる」など、うまくいってないところを持ち寄って、お互いに様々な意見を聞くことができるような場になっています。
④「1時間100円」で利用できるセミナールーム
シェアオフィスの会員は、格安で借りることができます。
5月からは1時間100円に下げて提供しています。(条件あり)
丸々1日1時間100円で借りるのは難しいですが、2~3時間のセミナー開催等なら格安で借りることができます。
⑤「1時間100円」で利用できる”機材付き”の動画撮影スタジオ
今は動画を用いたマーケティング等が注目されているので、「“機材付き”の動画撮影スタジオ」も完備しています。
今では、シェアオフィスも増え、働き方も自由になり、どこでも働けるようになってきています。
ですから、「働く場所を提供する」ということだけですと、その価値はどんどん薄れていきます。
関わりが生まれるような場所にしたり、情報を共有したり、発信したりする場にして、「場所以外の価値」を持たせたい。
今後も、起業家の方々にとって使い勝手がいいオフィスを目指し、役に立つサービスをどんどん追加していきたいです。
———ナレッジソサエティさんのシェアオフィスはどのような方々が利用されていますか?
現在は1000会員以上いるのですが、1人、2人で活動されているスモールビジネスの方が多いです。
4割程度が、経営コンサルやファッションコンサルなど、「〇〇コンサル」と呼ばれるような方々。IT系が3割程度。あとの3割は、ばらばらですね。
———利用者の方に人気のポイントはどこですか?
格安のセミナールームと動画撮影スタジオは人気ですね。
———安すぎますよね!なぜ、そのような低価格で提供しているのですか?
「資金も潤沢でない時期の起業家の方が気軽に使えるようにしたい」という想いでこの金額設定にしました。
セミナーを開催するのに、初期だと想定してた人数が集まらないこともある中で、貸し会議室に何万も支払うのは、かなりリスクが高いです。
機材付きの動画スタジオも、普通に借りようと思ったら、1時間で数万円程度します。
スタジオに行ったはいいけど、初めてですとどうやって撮影したらいいかわからなかったり、揚げ句の果てには、マイクのスイッチ入ってなかったり、何かしらの不具合で1時間、2時間撮影した動画がなかったことになってしまうこともあります。
失敗しても試行錯誤できるような環境は起業家の挑戦を後押しします。
起業家の方々が、トライアンドエラーで、PDCA回しながら、失敗しても修正をかけた上で、もう1回やってみようと気軽に挑戦できるようにすることで、成功確率は上がっていくはずです。
ですから、チャレンジした上での失敗が致命傷にならないような仕組みをできるだけ用意しています。
シェアオフィス、レンタルオフィス、バーチャルオフィスはどう違うの?それぞれのメリット・デメリットとは?
———シェアオフィス、レンタルオフィス、バーチャルオフィスそれぞれのメリット、デメリットを教えてください。
自分でオフィスの物件を契約する時と比べて、これら3つのオフィス形態に共通するメリットは、
金銭面でのコストと時間的なコストを削減できる点です。
特に、「シェアオフィス・バーチャルオフィス・レンタルオフィス」と聞くと、金銭面でのメリットが注目されがちですが、時間的なコストの削減のメリットも大きいです。
自分自身で物件を探して契約するには、様々な手続きが必要で、時間がかかります。
また、自分でオフィスを持つと、「掃除もしなければいけない」「トイレトッペーパーがなくなったら買いに行かなければいけない」「ゴミも溜まったら捨てなければいけない」「お客さんが来たときのためのお茶も準備しなければいけない」などなど、様々なことを自分でやらなければならない。
例えば、これらの作業には最低でも1日平均20分程度の時間がかかります。
すると、ひと月に600分=10時間も費やしていることになります。
その時間をカットして、例えば1つでもブログを書いて、コンテンツを世に発信すれば、それによって問い合わせが入る可能性は高まる。
余分な時間を使わないようにするという面で、これらのオフィスを活用することは大きなメリットとなります。
【バーチャルオフィスのメリット】
バーチャルオフィスのメリットは、「コストを圧倒的に下げられる」点です。
弊社の場合、月額4,500円で、法人としての登記、個人事業主としても住所が使えるので、物理的なオフィスが必要でない起業家におすすめです。
特に相手先の会社や、お客さんの方に行ってお仕事をするようなIT系の方やコンサルの方に人気ですね。
あとは、必要に応じて会議室は有料で借りることができますので、誰かと打ち合わせをするっていうときだけ活用することができます。
“所有”から“利用”に変わっていく、オフィスの新しい形です。
【バーチャルオフィスのデメリット】
バーチャルオフィスのデメリットは、許認可が必要な業種に適さない点です。
例えば、税理士さんや不動産の賃貸宅建業、人材派遣などの業種は「免許を取るために個別の部屋が必要」という決まりがありますので、バーチャルオフィスでは対応できません。
ちなみに、バーチャルオフィスだと「銀行の法人口座の開設ができない」「社会保険に入れない」という噂話もありますが、これは完全にデマです。
弊社の会員の皆様にも銀行から口座開設や社会保険のご案内の手紙がたくさん届いていますからね。
【シェアオフィスのメリット】
シェアオフィスのメリットは、低価格で様々なサービスを享受できる点です。
また、働くめりはりを大切にしたい人にとっては、出社して、家に帰ってというように、仕事をする時間が場所によってはっきりと分かれていることがメリットになります。
あとは同じ施設の利用者と新たな出会い、交流が生まれる可能性があることです。
弊社のシェアオフィスいうと、先ほど話した①〜⑤を全て利用できます。
弊社のシェアオフィスの利用料は月額29,800円です。
セミナールームを1時間100円で利用できるので、それを目的にご入会される方もいらっしゃいます。
普通にセミナールームを借りたら、利用料だけで29,800円くらいいってしまう場合もありますからね。
【シェアオフィスのデメリット】
シェアオフィスのデメリットは、空調の温度が自分の好きな温度に設定できないことと、他の利用者がうるさいと仕事に集中できない可能性があることです。
弊社は、集中して作業するエリア「コンセントレーションエリア」と、会話をして良いエリア「コラボレーションエリア」で構造を分けていますが、
一般的なシェアオフィスだと、1フロアに1つ部屋だけの場所もあるので、うるさい利用者がいると、集中できなくなる可能性はあります。
一方でこのようにいくつか我慢しなければならない部分があるから安く使えるっていうとこなので、我慢する部分と価格はトレードオフだということは、利用する人はちゃんと理解しておいた方がいいですね。
【レンタルオフィスのメリット】
レンタルオフィスのメリットは、自分の完全な個別のスペースが持てる点です。
あとは、先ほども話したように、許認可を取りたい業種の方も利用できることですね。
【レンタルオフィスのデメリット】
レンタルオフィスのデメリットは、価格が高い点です。
自分の区画がある分、その場所の坪単価の何倍かをチャージしないと、採算が合わないので、どうしても割高になってしまいます。
個人的には、許認可の問題さえクリアできるのであれば、レンタルオフィスよりも、シェアオフィスやバーチャルオフィスで費用を抑えた方が起業家にはプラスになるのではないかと考えています。
———【後編】〜日本初「週休4日制度」で、優秀な人材を採用するしくみとは?〜に続く
本記事の作成者:黒田訓英
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