企業経営においては市場調査がとても重要となります。市場調査をせずに経営するということはあてずっぽうの経営となり、魚がいるかいないかわからない海に釣り糸を垂らすようなものです。
とはいえ、「市場調査をしようにもどのような方法ですれば良いのか分からない。」という経営者も案外多いものです。そこで市場調査に役立つオープンデータとして、博報堂生活定点を紹介します。誰でも無料で利用できますので、ぜひ活用しましょう。
博報堂生活定点を活用しよう!
博報堂生活定点とは、広告会社で有名な博報堂が提供しており、26年分の生活者観測データ約1,400項目を無料で公開しています。生活気流や暮らし向き、食など21のカテゴリーから調査することができるほか、上り調子、下り調子など7つのグラフでも調査が可能です。
また、性別や年代、地域など、3つの属性から調査することも可能です。数あるオープンデータの中でも、見やすくて分かりやすいため、直感的にリサーチを行うことができます。
さっそく使ってみよう!
では、早速生活定点を使ってみましょう。使い方はとても簡単です。生活定点のサイト(https://seikatsusoken.jp/teiten/)を閲覧し、必要な情報をクリックするだけで利用可能です。
サイトを開けると目の前に生活定点の概要が現れ、その後ピックアップされたデータが明示されます。たとえば、「10.家族」の項目として、「夫婦はどんなことがあっても離婚しない方が良いと思う」をクリックしてみましょう。
すると、そう思っている人が19.7%であるという最新データと、過去の調査に比べてパーセンテージが増えているか減っているかが分かります。また、この項目に対するコメントが書かれており、数字の裏側を読み解くことができます。(2018年10月11日時点)
さらに、折れ線グラフで過去の推移が分かるほか、「全体」「性別」「年代別」「年代別(男性)」「年代別(女性)」「地域別」にグラフを見ることができます。知りたいセグメント条件をクリックした上で、視覚的な調査ができるでしょう。
カテゴリーから探す
トップページ左側の検索ボタンからキーワード検索することも可能です。トップページを下にスクロールすると、「カテゴリから探す」という項目もあります。生活にまつわる21のカテゴリー別に、さまざまな調査ができるようになっているため、知りたいカテゴリーを選択すると良いでしょう。
たとえば、「03 食」をクリックしてみると、食に関するさまざまな調査結果とパーセンテージが表示されます。一部を紹介しますと、「あなたの食生活にあてはまるものを教えてください。」という質問に対して、自然食品をよく利用するが12.0%、健康ドリンク・サプリメントなどをよく利用するが22.6%、外食よりも家で食べる食事の方が好きだが47.2%となっています。
また、「好きな料理は何ですか?」という質問に対しては、カレーライスが65.2%、ハヤシライスが29.9%、チャーハンが49.6%という内容が上位に並んでいます。(2018年10月11日時点)
その他の質問項目としては、「好きな料理ベスト3は何ですか?」「お酒を飲みますか?」「どのくらいの頻度でお酒を飲みますか?」「好きなお酒は何ですか? 」「最も好きなお酒は何ですか? 」「平日の夕食を、誰と食べることが多いですか?」「休日の夕食を、誰と食べることが多いですか?」など、企業がマーケティングをする上で知りたい生活の状況を確認することが可能です。
グラフの形から探す
カテゴリーから探すという項目よりもさらに下にスクロールすると、グラフの形から探すという項目が現れます。質問内容に対する回答の推移を折れ線グラフに表示した場合、そのグラフがどのような形をしてるかによって、分類されています。
グラフの形は全部で7種類あり、「全体的に上り調子」「全体的に下り調子」「高めで推移」「ここ2年で最も上昇」「ここ2年で最も下降」「山型」「V字型」に分けられています。
グラフの形はそれぞれ要件が定義されており、たとえば「全体的に上り調子」は、3回以上調査しているデータで、初回から4分の1の期間のうちに最小値があり、今回から4分の1の期間に最大値があることを前提としています。そして、その差が10ポイント以上かつ、一度も3ポイント以上下がっていない項目が表示されています。
最小値と最大値の差が大きい順にグラフが並んでおり、たとえば 上位3つを紹介すると、「スマートフォンを持っている83.9%」「 ネットオークション・ フリマアプリを主に携帯電話・スマホで利用70.4%」「自宅で無線 LAN・ wi-fi が利用できる環境がある76.5%」と並んでおり、一目瞭然の観測が可能です。(2018年10月11日時点)
より便利な活用方法
生活定点データはダウンロードすることが可能です。生活定点集計表はエクセルファイルとして日本語版と英語版でダウンロードできますので、必要な情報を取り込んだ上で分析しましょう。
また、生活定点のデータを見たことによって気づいたことや発見したことを、多くの人が語るというコーナーもあります。コラムという形で掲載されていますので、参考にすると良いかと思います。
自社データの蓄積も重要
オープンデータを確認したとしても、生データのままでは意味がありません。確認したデータの中から自社にとって役立つデータを取り込み、オープンデータと掛け合わせなけれならないでしょう。
そのためには自社データを正しく蓄積する必要がありますが、多くの中小企業では正しい蓄積ができていないことが多いのです。
そこで、ALL‐INをおすすめします。ALL-INは全ての業務がひとつになったシステムで、利用者目線のクラウド経営システムです。顧客管理や営業支援のほかにも人事や給与、会計、販売、グループウェアなどを網羅的にカバーしており低料金で利用できます。
直感的な分かりやすい画面も好評であるため、便利に活用することができるでしょう。ALL-INを使って、便利に自社データを蓄積しましょう。
まとめ
生活定点は便利で見やすいオープンデータです。企業がマーケティングをする上で、使いやすいオープンデータとなっていますのでぜひ上手に活用しましょう。ただし、オープンデータは自社データとの掛け合わせが大切ですので、ALL-INを使いうまく活用しましょう。
「ALL-IN」概要資料
生産性をあげる極意 無料小冊子プレゼント!
Facebookページにぜひ「いいね」をお願いします!
「いいね!」を押すと「経営をアップグレードしよう!」の最新コンテンツが受け取れます