デザインフェスタで見つけた、“魅せる”お店の共通点
11月3日、“デザインフェスタ”というアートイベントへ行ってきました。
知り合いが出展するため挨拶しに行ったのですが、
私は初参加だったので、せっかくならいっぱい楽しもう!と思い、
さまざまなブースを見にいってみました。
3,000近いブースの間を回っていると、あることに気付きました。
人がたくさん集まっているブースと、そうでないところがあるのです。
その違いは何だろうかと観察していると、
いろいろなことが見えてきました。
商品の見せ方、スタッフの立つ位置、フライヤーの有無などなど…
そのまま仕事に活かせそうなことが、たくさんあったのです。
今回は、人を集める“魅せる”ブース(お店)の作り方について、
デザインフェスタで学んだことから、考えてみたいと思います。
飛ぶように商品が売れていく、“魅せる”紙アーティスト
デザインフェスタは、オリジナルであれば、プロ・アマ問わず、
誰でも参加することができる「アートイベント」です。
会場では、年齢・国籍・ジャンルやスタイルを問わず、
1万人のアーティストたちの、さまざまな“表現”を見ることができます。
アート作品の展示、ライブパフォーマンス、オリジナル雑貨の販売など、
出展者は“自由に自分の世界を表現”できるのです。
たくさんのアートに囲まれながら会場を歩いていると、
人がたくさん集まっているブースに出会いました。
何があるんだろう?と近寄ってみると、
そのブースにあったのは、紙を使ったアート作品。
紙で立体的に、けれどとても繊細に表現された、
遊園地や明かりの灯った町並みなど、
どれもとても美しく、思わずため息をついてしまいました。
しかし、このブースが人気な理由は、
アート作品の美しさだけではないようでした。
作品や商品の展示の仕方がとても上手なのです。
アート作品は自分で設置した壁に綺麗に掛けられ、
電池で動くものは透明なカバー付きで、まるで美術館のようです。
自分で組み立てられるペーパークラフト商品はテーブルに並べられ
その横で、作り方を動画で説明していました。
出展者はその横に立って、お客さまに作り方を説明したり、
談笑したりと、とても近寄りやすい雰囲気。
もちろん、そのブースの商品は飛ぶように売れていて、
私も思わず、簡単にできるペーパークラフトを買ってしまいました。
一方で、人がまったく寄らないブースもありました。
みんな作品や商品をチラっとは見るのですが、
そのまま素通りしてしまうのです。
その違いは何でしょうか?
人の集まるブース、集まらないブースの共通点
よくよく観察していると、人の集まるブース、集まらないブースには
それぞれ共通点があることが分かりました。
人がたくさん集まるブースは、
・ 遠くからでも見える看板や作品
・ 統一感のある、出展者の世界観を反映したブース
・ お客さまが実際に手に取って試しやすい商品の配置
・ 出展者は立って、お客さまの横で作品を見ながら話をする
ということが、どこも徹底されていたのです。
ところが逆に、人が立ち寄らないブースは、
・ とても近くまで寄らないと、何があるのか分からない
・ シンプルすぎる、又は雑多すぎて、どんな世界観なのか分かり辛い
・ 商品の並べられたテーブルの向こう側で、椅子に座って何かしている
・ 出展者同士で喋っている
などなど、人の集まるブースとまさに“真逆”だったのです。
いくら近くで見たらとても美しい作品でも、
何となく近寄りがたい雰囲気を出していては、
お客さまは立ち止まってくれません。
もったいないなぁ…と思うブースも、いくつもありました。
いかにブースの見せ方や、お客さまとのコミュニケーションの
取り方が大切か、よく分かりました。
大切な「次に繋げる“手段”」をつくる
もう一つの違いに、「次に繋げる“手段”の有無」がありました。
どういうことかと言うと、
出展者の連絡先などを載せた“何か”があるかどうかということです。
例えば「コレ、ちょっと良いかも…」と思った商品があったとします。
しかし、他の色やサイズがほしい、現金で買うには少し高いなど、
何かがネックとなって、その場で購入することをためらうかもしれません。
家に帰って、改めてその出展者とコンタクトを取ろうとした時、
フライヤーやショップカードがあれば、すぐにWebサイトを見たり、
出展者にメールを送ることができるでしょう。
ところが、何も連絡手段を載せたものがなかったとします。
すると、その商品を購入するには、あのブースの名前は何だったかな?」と、
名前を思い出すことから始めなければなりません。
そうなったら、きっと途中で面倒くさくなって、
思い出すことをやめてしまう人もいるでしょう。
「これいいな」と思ったことさえ忘れてしまうかもしれません。
人の集まるブースには、ほとんどフライヤーやショップカードがありました。
しかし、集まらないブースには、ほとんどそれらがなかったのです。
人が集まらないブースには、“そうなる理由”があることがよく分かりました。
自分で見て、触って、学びを得る
今回デザインフェスタで学んだことは、
仕事をしていく上で、とても重要なことばかりでした。
・どうやって商品を配置すると見てもらいやすいか
・自分がどこに立って、どのように話をすれば共感してもらいやすいか
・忘れられないようにするには、どうすれば良いか
楽しむために行ったのに、いろんな学びを得て帰ってきました。
皆さんもぜひ、いろんな場所へ行って、いろんなものを見て、
自分の仕事に繋げられるものを見つけてみてくださいね!
渡邊 絵梨
※この記事は、「Entre Magazine」のバックナンバーから抜粋しています。Entere Magazineの登録はこちらからどうぞ。
「ALL-IN」概要資料
生産性をあげる極意 無料小冊子プレゼント!
Facebookページにぜひ「いいね」をお願いします!
「いいね!」を押すと「経営をアップグレードしよう!」の最新コンテンツが受け取れます