経営コラム

大手企業も実践している「朝型勤務にして生産性向上」を目指すには

朝型勤務 本タイトル
夜遅くまでの残業、付き合いの飲み会、そしてしっかり疲れをとれないまま次の日を迎える・・・忙しい経営者はどうしても夜型の生活・働き方になりがちです。しかし健康的で効率の良い働き方は、朝型なのです。今回は注目の朝型勤務についてお伝えします。

「朝活」、そして「ゆう活」とは。朝型勤務にするメリット

朝型勤務 ゆう活
「朝活」という言葉を聞いたことあると思いますが、「ゆう活」はあまり聞いたことがないのではないでしょうか。
ゆう活とは、日照時間が長い夏に、朝早い時間に仕事を始め、早めに仕事を終えることで、まだ明るい夕方の時間を有効に活用し、生活を豊かにしようという、日本政府が2015年の夏頃から提唱している取り組みです。暑い夏でも生産性を落とさない働き方をする工夫でもあり、また日本の働き方の特徴である長時間労働を解消することも目的の1つです。

朝型にすることで健康的な働き方ができるだけでなく、より充実度の高いライフスタイルを持つことができます。早く仕事を終わらせられる、夕方以降のプライベートな時間が増えるというのは、リフレッシュする時間をしっかり取れるということです。働く時間を朝に着目した結果として、夕方や夜以降の時間を有意義に過ごせるということです。

これは個人にとっても会社にとっても嬉しい話です。現代の日本の労働環境からしたらまさに理想的な働き方に思えますが、ドラスティックには変えられなくても、小さなことから確実に変えられる方法を紹介していきます。

[伊藤忠商事] 朝ごはん支給、従来の「商社マンの働き方」を変える取り組み

朝型勤務 朝ごはん
伊藤忠商事は、「朝型勤務制度」を2013年10月より導入したそうです。以前から社員の健康管理や残業を減らす取り組みをして気ましたが、
業界のカラーとしても、残業ありきの働き方から抜け出せずにいました。そのため、働き方を変えるにはそもそも、社員の意識改革が必要だったことから、この制度が導入されたそうです。

具体的には、
・深夜勤務(22:00-5:00)の「禁止」
・20:00-22:00勤務の「原則禁止」(但し、やむを得ず20:00以降勤務が必要な場合は事前申請の上、認める。)

・早朝勤務時間(5:00-8:00)には、インセンティブを支給する。(深夜勤務と同じ割増し賃金)

・健康管理の観点から8:00前始業社員に対し、軽食を支給する。
(朝ごはん支給制度は、伊藤忠商事以外にアスクルなど他社でも実践されつつあります。)

実際にこの制度を活用している社員さんの朝のスケジュールは、まず
6時過ぎに出社します。メールや海外の相場をチェックするなど、
一仕事終えてから会社で支給される朝食をとります。バナナなどのフルーツが置いてあったり、おにぎりは3つまで無料だそうです。
商社のように、時差のある海外とも仕事をするビジネスマンにとっては、早朝勤務は都合がいいでしょう。

この意識改革で注目すべきなのは、社員にとって明確なメリットがあることです。朝型勤務に努めることがお給料に反映したら、社員も動くでしょう。経営陣が理想を掲げてそれを社員たちに強要しても、失敗するだけです。「しっかり働いて会社が良くなれば、その分しっかり自分に返ってくる」と、社員に信用されることが大切です。

それでは、朝型勤務をベンチャー企業や中小企業に取り入れるには?

朝型勤務 経営者

⑴まずは経営者が朝型を実践する

どんな制度を作っても、経営者自身が実践なくては社内に定着しません。朝型勤務はメリットが多い、生産性が高い、ということを経営者自身が社員に示すことで、社内にも浸透していくでしょう。経営者が無理な仕事をしているのを横目に、社員だけが健全な働き方はできないものです。むしろ良い社員であるほど、自分も社長と同じように身を粉にして働かなくては、と頑張りすぎてしまいます。社員に背中を見せるつもりで、朝型勤務を経営者自らが体現しましょう。

⑵朝型勤務を実践した社員を評価する

ずっと夜型で動いてきた人間が、朝型にシフトするのは簡単ではありません。生活・働き方を改めて、朝早く会社に来て前日に残った仕事を午前中のうちに片付けたり、定時に帰れるように仕事を終わらせられた社員には、しっかり評価をしましょう。これは朝型勤務以外に関しても言えることですが、社員が「会社のために力を尽くして成果を出せれば、報いてもらえる」という意識を持てる風土にすることで、ますます社員も会社もレベルアップしていきます。社員に頑張ってもらうには、経営者もその頑張る環境を整えること、自ら働きかける意識を持ち続けることです。

⑶朝型勤務は生産性が高いことを実感し、さらに効率的な働き方を自発的に模索する風土づくり

ここまでできるのが理想です。朝型勤務にしてメリットを社員自身が実感することで、次のステップへ進みます。どうしたら朝早くから頭をフル回転して仕事ができるのか、午前中や朝のうちにどこまで仕事を終わらせられたら一日を効率よく使えるのか、などいかに生産性を向上させるかは限界がありません。朝型が定着して、さらに社員が働きやすい働き方・環境を自主的に模索できるようになれば、「朝型勤務にして生産性向上」を実践できたと言えるでしょう。

まとめ

朝型勤務によって得られるメリットは、社員にとっても会社にとっても嬉しいものです。大手企業の政策からベンチャー企業や中小企業で実践する方法についてお伝えしましたが、まずは経営者自身がどのような働き方・ライフスタイルを目指しているのかを見直すことが、実践の第一歩です。できるところから朝型勤務にシフトしてみてはいかがでしょうか。

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