山に入る後ろ姿に、声をかけました。
「カゴを忘れてるよ」
その人は、振り向きもせずに答えました。
「カゴは持って行かないよ
だってカゴを持って行ったら、
カゴ以上のものが手に入ったときに運べないじゃないか」
“大ボラ吹き”のススメ
日々の暮らしの中、僕たちはあらゆる場面で
“想定”を求められる世の中に生きています。
「これをしたら、こうなるだろう」
「きっと、こんなもんだろう」
そんな世界に生きていると、いつの間にか、
“自分の人生”や“目標”、“夢”に関しても、
“上限”を決めてしまいがちです。
「自分はきっとこんなものだろう」
「こんなことは、きっと出来ないだろう」
そんな想いが、自分の成長を妨げる。
夢の実現を遠ざける。
そんな気がして、ならないのです。
「カゴを持つ」ことの功罪
冒頭の言葉は僕が白神山地に行ったときに、
マタギと呼ばれる人々から聞いたものです。
マタギとは、毎日山に入り、
山の恵みをいただいて暮らす人々のこと。
その人は、こうも言っていました。
「カゴを持っていったら、持ち運ぶには便利だけど、
でも、それ以上のものを見つけたときに
持って帰ることを諦めなければならないでしょう。
カゴや、箱のような運ぶためのものなんて、
獲物を見つけてから作れば良いんだよ。
その方が、身軽だしね。」
僕たちも「自己像」に「カゴ」を
つくってしまっているのかもしれません。
想定の範囲内で物事が進む「カゴ」は
便利かもしれませんが、
想定以上に大きなものは望めないように思います。
かの有名な日本電産株式会社の創業者、
永守 重信 氏 も、こんなことを言っています。
若者よ、大ボラを吹け
精密小型モーターの開発・製造において
世界一のシェアを維持・継続。
日本電産は名実ともに超一流の企業です。
その創業者である永守 重信 氏のこの言葉が、
僕の心に残っています。
「若者は大ボラを吹けと言いたい。
懸命に努力するうちに、
大ボラが中ボラになり、
中ボラが小ボラになり、やがて実現可能な夢になる。
“夢”までくれば、実現するのは時間の問題だ。」
自分に上限を決めない。
できそうも無いことを、真剣に「やる」と言う。
様々な経営者の歴史や伝記を調べていると、
大成する起業家とは、そういった人々のように思います。
多くを望もう。なぜなら全ては叶わない
戦略的人生設計の権威である
フィリップ・マグロー氏は、こう言っています。
「“なるべく多く”を望みなさい。
なぜならば、私たちが実際に手に入れるのは、
“多くとも”望んだ分までなのだから。」例えば、自分のバイクを売りに出すとき。
自分が付けた値札を「値切られる」ことはあっても、
「もっと高く買わせてください!」と言われることはありません。自分の人生や、将来についても同じだと、
フィリップ氏は言っています。まとめ
自分の価値、そして自分の人生。
僕たちはとかく、それらを低く見積もりがちです。「どうせ、望んだもの全ては手に入らない。」
それならば、より大きな未来を描くべきなのでしょう。
そして、このメールレターを読んでいる
“起業家“の皆さま1人1人が、思い思いの“大ボラ”を実現していったら、
世の中はもっともっと、良くなると思うのです。とてつもなく大きな夢を。
自戒を込めて。
※この記事は、「Entre Magazine」のバックナンバーから抜粋しています。Entere Magazineの登録はこちらからどうぞ。
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