経営を安定させるためには、「いつ、どこで、誰がやっても同じ成果を出せる方法」を構築することが重要です。私たちはそれを「仕組み化」と読んでいます。
前回の記事では「仕組み化に取り組んでいない会社に起こりがちな5つの問題」をご紹介しました。
今回の記事では「仕組み化で目指すべきゴール」をご説明します。
仕組み化することが目的になってしまうと、せっかくの仕組みも機能しません。ゴールをしっかりと設計することが、仕組み化を成功へ導きます。
仕組み化で目指すべきゴールとは
仕組み化が目指すゴールは「会社の永続」です。仕組み化で、継続的かつ安定的に会社の業務が遂行されるような体制を構築しましょう。
「会社の永続を目指す」と言われても、なかなか仕組み化の目指すべきゴールが実感しにくいかと思います。そこで、ここでは経営者にとって分かりやすいサブゴールをご紹介します。それは、「社長が不在でも日常業務が回る体制」と「業務を売却できる状態を作る」ということです。
サブゴール1「社長が不在でも日常業務が回る体制を目指す」
起業時には、経営者はすべての業務をやらないといけないことが多いと思います。しかし、事業を成長させるにつれて、仕事を手放して、良い意味で自分を失業させる必要があります。
日常業務をしなくても済むような社内体制を作りましょう。そのためには、チームビルディングの他に、仕組み化によって仕事の標準化をし、業務を安定させることが重要です。
弊社でも、代表が出社するのは週3回午前中のみ。それが可能なのは、社長が不在でも会社が回る体制を日頃から整えているためです。
仕組み化ができれば、経営者は誰でもできる日常業務ではなく「未来を創る仕事」に専念することができます。3年後も生き残れるような戦略を考える余裕が生まれ、会社の永続性を飛躍的に高めることができます。
サブゴール2「業務を売却できる状態を作る」
高度に仕組み化された事業は、事業そのものに買い手がつきます。事業売却しても成長し続けられるような事業は、究極に仕組み化された事業といえるでしょう。
先日インタビューをしたビジネスバンク社でも、過去にレンタルオフィス事業の売却に成功した実績があるそうです。この事業を開始してから意識して取り組んでいたことを聞くと、「仕事の属人性を極限まで減らす」ということでした。
この「仕組み化」が高く評価され、売却先の企業で過去例をみない条件のオファーを受けることができたのです。
事業の仕組み化率を上げるために必要な自問は、「会社=商品」と考え、「自社を買いたいか?」「自社は売れるか?」と考えてみることです。
仕組み化されていない会社を買うことは、”自動で動かない洗濯機”を買うようなもの。ビジネスを購入しても、安定的に成果を達成できませんし、属人的なので自分が多くの行動をしないといけなくなります。
いつでも買い手がつくようなビジネスモデルを構築しましょう。事業を売却すること自体はゴールではありませんが、あなたの事業に複数の買い手が現れるようになると、その事業は高度に仕組み化された事業であると言えるでしょう。
終わりに
以上、仕組み化で目指すべきゴールをご紹介しました。
「社長がいなくても日常業務が回る体制」「業務を売却できる状態」の2つが実現されていれば、あなたの会社は高度に仕組み化されていると言えます。
経営者の皆様は、上記2つのゴールを念頭に置きながら、会社の仕組み化に取り組んでみて下さい。
次の記事では、仕組み化するための具体的なステップについてご紹介します。
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