経営を行うためには経営者は会社の全体像を把握しておかなければなりません。全体像を意識した上で各項目ごとに重要なポイントを押さえることが必要となります。以前、経営の全体像を理解する4つの視点として、販売管理、財務会計処理、組織・労務管理、経営舵とりを紹介しました。今回はその中で、財務会計処理について解説します。ぜひ、しっかりとフォローアップしておきましょう。
会計財務処理するとはどういことか
企業経営においては、売上がしっかりと立っていて販売管理がきちんと行えていれば、自ずと会社が成長すると考える経営者は多いです。しかし、実際にはそれだけでは足りないのが実情です。財務会計管理がきっちりと行えていなければ、資金繰りが苦しくなって黒字倒産してしまう可能性があります。
また、新たな事業や設備に投資する資金が満足でなければ、会社はそれ以上成長することは難しいでしょう。
また、売上がしっかりがあったとしても、仕入れ資金が高ければ利益率は少なくなってしまいますし、顧客の支払い間隔が長ければ資金繰りが苦しくなる可能性もあります。
さらに、銀行からの貸しはがしなどに直面すると、一気に経営が苦しくなるケースもありますので、会計財務処理は経営の根幹となるのです。
黒字倒産とは
上記でも触れたように、会計財務処理が甘いと黒字にも関わらず倒産することがあります。黒字倒産については多くの経営者が内容を把握していることだと思いますが、事業を始めたばかりの経営者やベンチャー企業の経営者の中には、黒字倒産の意味合いへの理解が不十分な場合があります。
黒字倒産とは、会計上では利益があるにもかかわらず実際のお金が足りなくなることを言います。例えば会社に収入があった時、実際に支払ってもらうまでは売掛金として計上することになります。仕入れ資金やその他経費などが、売上金額を下回っていれば利益が出ていることになります。
しかし、売掛金を回収するまでの間に顧客が倒産してしまったり、支払い遅延を起こされた場合には実際のお金が入金されません。また、顧客からの支払い期間が長く、その間に従業員への給料や仕入れにかかった支払いをしなければならないと、現金が不足してしまうこともあり得ます。
このように、利益は出ているにもかかわらず資金がショートしてしまうことで倒産する企業があるのです。このような状態を黒字倒産といいます。このようなことにならないために明朗な会計財務処理が必要となります。
支払管理用のデータベースの作成
会計財務処理を適切に行うにはどのようなことに注意が必要なのでしょうか?まずは支払い管理用のデータベースをきっちりと作成しましょう。支払管理用のデータベースは、各業務で発生する支払いの科目設定、設定した科目ごとに伝票を振り分けて集計することが大切となります。
この支払い完了データベースが間違っていると、後の会計財務処理に誤差が生じてしまいますので、間違いを起こしにくい仕組み作りが重要となります。
データベースを加工した財務諸表の作成
管理用のデータベースを元に、データベースを加工した財務諸表の作成が必要となります。財務諸表はPL・BS・CFの財務3表、社内経営向け、社外ステイクホルダー向けなどを作らなければなりません。
財務3表の作り方についてはここでは詳細は省きますが、いずれの資料もきっちりとしたデータベースがあるからこそ、正確なものが作成可能となります。
出納管理
出納管理とは買掛金・売掛金・社員給与・各種経費などを管理することを指します。特に現金出納帳は経理業務以外の人でも馴染みのあることかも知れません。
現金出納管理業務は、現金の動きを毎日記録する業務のことです。毎日現金の出入りを記録して帳簿上の数字と合っているのかどうかを確認します。現金出納業務は単に帳尻を合わせるという仕事ではなく、伝票や領収書などと引き換えに現金管理をしなければならず、これがブレると帳簿と合わなくなる可能性が高くなってしまいます。
具体的な業務内容
現金出納管理の具体的な業務としては、伝票や領収書の内容をチェックしながら現金を出金し、出納帳に記録していく業務です。
特に自社の経費を精算する仕事に関しては、領収書などをチェックした上で社員に現金を渡します。会議費や交通費、接待費などと記録しながら、現金を渡すのですが最近は口座振込のパターンを増加しています。
現金過不足になったら
経理業務を繰り返している間には、何度計算しても現金残高が出納帳と合わないケースが出てきます。たとえどれだけ入念にチェックしていたとしても、人間のやることですからどこかでミスが起きてしまうのでしょう。
このような場合は「現金化不足」という勘定科目を利用して、実際の現金と出納帳の記録の帳尻を合わせます。もしも決算までに原因が分からなければ、雑収入は雑損失として残高を振り替えるため、帳尻が合わないということが発生しないよう、日々入念な確認が必要となります。
アナログ手法では限界
とはいえアナログの手法では正直なところ限界があります。ミスが起きた場合のチェックなどにかかる労力を考えれば、仕組みづくりによってミスが起きないようにしなければなりません。
そのためには、システム導入による業務効率化と正確性の確立が必要です。中でも、経営する上で必要な、4つの全体像を横断してサポートできるALL-INは、経営状態の全体像を正確に把握する助けとなってくれるでしょう。
経営を効率化するには、仕入・営業・会計・労務等の各種システムの連携が必要不可欠ですが、個々の業務を横断してサポートできるALL-INはそれらに最適なシステムです。ぜひ、いち早く導入を検討しましょう。
まとめ
経営を行うために財務会計処理はとても重要です。財務会計処理がうまくいっていなければ、いくら利益が出ていても倒産する可能性があります。赤字による倒産はもとより、黒字倒産の可能性もあるためしっかりと会計処理をしなければなりません。
財務会計処理を適切に行うためにはALL-INの導入がおすすめです。誰でも簡単に利用可能なシステムですので、ぜひ活用して役立てましょう。
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