経営コラム

経営者なら押さえておきたい経営トピックス PDCAはもう古い!?次に流行るかもしれないOODAとは

ビジネスに携わると必ず聞く言葉がPDCAです。一般的に「PDCAサイクルを回す」といった言い方で使われており、計画を迅速に回し業務改善を図ります。

そんなPDCAですが、もう古いと言われているのを知っていますか?今回はPDCAにとって変わるOODAについて紹介。PDCAに限界を感じている方はOODAを取り入れてください。

OODAとは

初めて聞く方も多いOODAという言葉。アメリカ生まれのOODAは1950年に起こった朝鮮戦争の中で生まれました。当時のアメリカ空軍に属していたジョン・ボイド大佐が提唱し、指揮官の意思決定プロセスを理論化したものになります。

OODA=観察(Observe) 状況判断 (Orient) 意思決定 (Decide) 行動 (Act)

OODAは意思決定に必要な要素の頭文字をとった略語です。アメリカ軍はもちろん、企業においても取り入れられており、迅速な意思決定を可能にしています。

OODAを解説(Obsereve、Orient、Decide、Act)

それではOODAを構成している4つの要素について知っていきましょう。OODAではどのようなサイクルを回すのか確認してください。

観察 Observe

観察ではどのようなことが起きているのか?自社を取り巻くデータを収集する段階です。例えば自社のデータをクラウド経営システムで収集したり、競合他社や市場を分析したりと「生のデータ」を集めます。

観察はOODAの土台となる部分です。ここで集めたデータを元にほかの要素を積み上げていきます。正確なデータを集めるようにしてください。

状況判断 Orient

観察で積み上げたデータを元に状況を判断する段階です。ここで行う方向付けは今後の実行段階にとって重要です。ジョン・ボイド大佐はこの段階を”ビッグO”と呼び特に重要視していました。

意思決定 Decide

データを集め状況を判断した状態で意思決定を行います。ここでは実行レベルまで落とし込むため、具体的な施策を練る必要があります。この段階で意思決定がうまく進まない場合は観察の段階に戻ることも大切です。不安材料のない状態で最後の意思決定を行ってください。

行動 Act

最後に実行の段階です。行動が終わったら観察に戻り、この段階をひたすらループしていきます。OODAループと呼び、このプロセスを繰り返すことで高い目標が達成できます。

OODAとPDCAの違い

PDCA=計画(Plan) 実行 (Do)検証(Check) 改善 (Action)

OODA=観察(Observe) 状況判断 (Orient) 意思決定 (Decide) 行動 (Act)

業務改善を目的としたPDCAは、第二次世界大戦後に統計学者のウィリアム・エドワーズ・デミングらが提唱しました。生産管理または品質管理の手法として広がり、今では多くの企業がPDCAサイクルを取り入れています。

PDCAは計画を元に実行、検証、改善をひたすら回して業務改善を図ります。そんなPDCAのデメリットは激しい変化に適用できない点です。

もともとが生産管理や品質管理に利用されていた手法なので、変化の少ない業種では役に立ちますが、顧客ニーズの変化が激しい業種では利用するのが難しいです。

その一方でOODAは激しい変化に対応できる手法です。アメリカ空軍で提唱された戦略理論なので現場の変化に対応できます。意思決定が重視される流動的な業界こそOODAを生かしてサイクルを回していきましょう。

なぜ今OODAが注目されるのか

OODAが注目されている最大の理由は時代の変化に対応できる点にあります。昔に比べるとマーケットが顧客のニーズが日々変化しています。PDCAのように決められた計画をもとに進行していく手法では時代の変化に対応できません。

無理なPDCAによって現場では不満が溜まり、施策が思うようにいかないことも多いです。さらに、机上の空論のような役に立たない施策ばかりになってしまうこともあります。

OODAは生のデータをもとに積み上げていき、状況観察した上で意思決定、行動へつなげていきます。より現場に着目した施策なのであらゆる業界で応用できる理論と言えるでしょう。

もちろん、業界によってはPDCAが有効なこともあります。PDCAとOODAの違いやメリット、デメリットを理解して適切な手法を使いましょう。

OODA経営を推進しよう

OODAを経営を活かすためには生のデータを集めなくてはいけません。リアルタイムにデータを集めることで、OODAの軸となる観察、状況判断が的確に進められます。そこで必要になるのが自社のデータ分析をするためのシステムです。

ALL-INで生のデータを収集する

OODAの効果を最大にするために必要な生のデータ。さまざまなシステムを導入するのもいいですが、できればひとつのシステムであらゆるデータを包括する方が好ましいです。これからOODAサイクルを回したい方におすすめなのが、弊社が提供するクラウド経営システムの・ALL-INになります。

ALL-INは自社のデータを複数表示できるコックピットを中心に10のシステムがセットになったクラウド経営システムです。自社のデータをグラフにしてくれるので生きたデータが集められます。

さまざまなシステムを使うよりも、ひとつのシステムで管理した方がコストが低く負担も少ないです。これからOODAを駆使して経営を変えたい方はALL-INの導入を検討してみてください。

まとめ

OODAについて紹介しました。これまで業務改善のために使われていたPDCAよりも、柔軟に対応できる手法として話題のOODA。どのような手法なのか正しく理解してより良い業務改善を図りましょう。

もし、OODAを導入するなら弊社が提供するクラウド経営システムのALL-INがおすすめです。正しいデータを収集して経営に生かしていきましょう。

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