省力化

【働き方改革】営業時間を短くすれば営業利益が増える?その業務改善方法は?

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会社の営業利益を最大化するためにはどうすれば良いのでしょうか。一人親方の個人事業主の場合は簡単です。ただ長時間働けば良いのです。一人親方の個人事業主は自分の給料は自分で決めるし、仕事をしていてもトータルのネット料金や光熱費は変わらないので、仕事をすればするほど利益が増えやすいと言えます。

ただし、人を雇うとこの状況は一変します。すなわち、長時間働けば働くほど会社の利益が減るという状況が容易に発生するのです。なぜ、このような状況が発生するのでしょうか。本記事では営業時間と営業利益の関係性について考察し、働き方改革に求められる従業員の働き方コントロールについて説明します

 

なぜ、大企業は深夜営業廃止、週休三日に取り組むのか

2017年現在日本の雇用状況は改善し、多くの企業では人を雇いたくても雇えない状況となっており、少子化という長期的なトレンドを加味すると今後も人材採用が困難な状態が続くと予想されます。

また一方でブラック企業に対する風当たりも厳しくなっています。モーレツ社員という言葉に代表されるように会社は年功序列・終身雇用を保証し、それと引き換えに従業員は会社を家族のように思い、長時間会社の為に働く事が美徳とされてきましたが、終身雇用の崩壊によってその様な価値観は過去のモノになり、ワークライフバランスが重視されるようになりました。

特に近年ではそれまで注目されなかった過労死やみなし残業の問題にも注目が集まり、働き方改革が叫ばれる様になりました。

そしてこのような時流に敏感な企業達が反応しています。例えば24時間営業を廃止するファミリーレストランが続々と増えているのは記憶に新しい事ですが、2017年10月には24時間営業の象徴であるコンビニのファミリーマートが24時間営業を見直す事を発表しました。

また、ヤフーやファーストリテイリングなど一部の企業は週休三日制度にも取り組んでいます。2017年の労働環境を俯瞰的に考えると、働き方のダイバーシティーが高まっていると言えます。

すなわち、1日8時間×週5日労働が普通で、後は例外的な働き方という労働環境から、子どもがいるので昼の6時間だけ勤務する、週に4日だけ会社でサラリーマンとして働いて後の3日は個人事業主として活動するなど多様な働き方が実現できる世の中に向かいつつあります。

長時間営業が利益確保を阻害する?

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上記のような多様な働き方を推進する背景には、労働者への配慮という視点だけではなく企業の利益確保という側面もあります。特に企業経営者を長年悩ませてきたのは営業時間と利益の関係でした。

昔は試算表を作ると言うのは大変な作業でした。すなわち、在庫を棚卸したり、帳簿から必要な情報を抽出して財務諸表に落とし込むのを手作業で行っていたので、どうしてもマメな企業でも1か月に1回、いい加減な企業だと半年や一年に一回、自社の経営状況を確認するという場合も少なくありませんでした。

ここで企業経営者が悩むのは利益がどのような要因によって構成されているかということです。すなわち、1時間営業時間を延長すれば1時間分売り上げは増えますが、その分水道光熱費や従業員の給与などは増大します。しかし、試算表の作成には莫大な時間が掛かるので、営業時間を延長すれば会社の利益がどうなるかと言う事は検証困難だったのです。

このような理由から企業の経営者はわかりやすい売上という指標に飛びつく事になります。すなわち、利益の算定が困難なので売上が大きいという事は利益も大きいだろうという仮定のもと、営業時間を決めるのです。

しかし、コンピューターの発展がこの状況を打破します。すなわち私たちにとって試算表を作るというのは会計システムのボタン一つで行える事になり、マメな企業の場合中小企業であっても日次決算を簡単に行えるようになりました。

また、このような環境が営業時間と会社の利益の関係性を分析する事を可能にしたのです。このような理由から売上の大きさよりも生産性を追求するというスタイルの企業は増加しています。利益計算をきちんと行える企業にとっては長時間の営業時間は赤字の時間帯を生み出す要因になりかねないので、あえて営業時間を減らして利益を最大化するという選択肢も当たり前の事になります。

従業員の働き方をコントロールするために必要な事

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このような、とにかく長時間働いて売上全体を大きくする経営から、会社の利益を短時間で効率的に生み出す方法を模索する経営へのシフトチェンジが迫られている以上、従業員の働き方をコントロールする事も重要になります。

人材の適切な配置

例えば、飲食チェーン店で深夜に一人のアルバイトで全てのオペレーションをこなすワンオペレーションが問題となりましたが、深夜という売上が少ない時間帯で店舗を営業しようと思えば人件費を削減するのが企業側の理屈としては当然の事ですが、労働環境という視点から言えば好ましい事ではありません。

飲食店の集客は従業員の人数に依存しないので、店舗の時間当たりの売上を分析して従業員2人以上の人件費を出すと赤字になる時間帯を発見して営業時間をコントロールすれば、これほどまでに問題にならなかったでしょう。

特に飲食店の場合はファミレスなどに代表されるように深夜営業は実は利益を削っているという事例が多く見受けられるので、時間当たりの生産性を徹底的に分析して、営業時間と必要な従業員の人数をコントロールする事が必要です。

シフトスケジュールに従業員の出勤スケジュールを当てはめてシフト表を作るのが通常ですが、従業員の出勤スケジュールをベースにシフトスケジュールを作るという事も必要になります。

すなわち、人材採用が困難になっている今、特にパートやアルバイトが多い職場は従業員一人一人の都合に合わせたシフト管理を行う柔軟さが企業側に求められるという事です。これについて、例えばシフト組みを効率化させるアプリもありますし、例えば、ネット通販企業の商品登録などのように出社しなければできない業務はテレワークで行っても良いはずです。

アウトソーシング

簡単な作業ならクラウドソーシングによって労働力を集める事も可能です。このように企業側からすれば単一な労働条件の方が管理しやすいのですが、労働者が働きやすいようにITの力を使って働き方の多様性を高める事も企業に求められています。

また、長時間労働が美徳であるという意識を捨てる必要があります。それは従業員一人単位、一日の営業利益のように細かい管理ができない売上を上げるためにとりあえずガムシャラに働こうという時代のものでした。

今後経営者が考えるべき事は、会社の利益に貢献する要素を定量的に発見する事、効率よく利益を最大化できる職場環境を実現する事にあります。従業員の中には長時間労働が美徳であると考える人もいるかも知れませんが、その長時間労働が実は会社の赤字を生み出している場合は会社にとっても、従業員にとってもかえって不幸な事なので是正しなければなりません。

どうすれば生産性は検証可能な要素になるのか

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以上のように、今後生産性を追求する事と従業員の働き方の多様性を確保する事が重要だと説明しましたが、どうすればこの2つは可能になるのでしょうか。これはシステムの導入にしか解決方法はありません。すなわち、従業員の勤務状況や、利益の発生状況をいちいち手動で確認すると、管理コストが膨大になるのでシステムによって把握できる状況を発生させる必要があるのです。

例えばALL-INは「経営のコックピット」を作るというコンセプトであらゆる企業の状況を経営者が一度に確認する事を可能にしようとするツールです。時間当たりの生産性を高めたい企業経営者の皆様はぜひ導入をご検討ください。

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目次

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