現代マーケティングが抱える問題を解決する糸口として、MA(マーケティングオートメーション)というツールが注目されつつあります。MAツールとはどういったツールなのでしょうか?
MA(マーケティングオートメーション)ツールとは?
MA(マーケティングオートメーション)とは企業のマーケティング活動を自動化・効率化してくれるツールを指します。MAではマーケティングにおける集客や顧客管理、販売促進などのプロセスの自動化を可能にし、マーケティング担当者の仕事効率を各段にアップしてくれます。
消費者の興味や消費行動が異なる昨今において、顧客それぞれに適切なコミュニケーションを取ることは多くの時間と労力を必要とします。しかし、MAツールを使用し、見込み顧客や顧客がどんなアクションを取ってきたかを記録することで、最適なタイミングで顧客とコミュニケーションを図ることが出来ます。 MAが持つ基本的な機能としては以下の3つが挙げられます。
・顧客へのメール配信機能
・アクセス、ログ解析
・スコアリング(見込み客の有望度を計測する機能)
MAは2014年にアメリカから上陸して以降、2015年にはトレンドワードになった程、注目を集めているツールです。
すかいらーくグループやライフネット生命保険などの大企業でも導入されるなど、MAを使用する企業が日本でも増えています。そこで今回はMAの中でも代表的なサービスを5つご紹介します。
1.マーケティングを一つで完結-B→Dash
B→Dashは、株式会社フロムスクラッチが提供しているマーケティングプラットフォームです。従来のマーケティングプラットフォームは他ツールと連携しながら構成されていたのに対し、B→Dashは一つのプラットフォームで集客、販売促進、顧客管理に関するデータを管理・活用できることが強みです。
マーケティングに関する全てのデータを、一つのツールで収集、分析ができ、マーケティング担当者の負担を劇的に軽くします。また、CRM(顧客管理)やレポート作成機能、AIによる改善案提示など、あらゆる機能が備わっており、B→Dash一つでマーケティング業務が完成するとのこと。
料金 要問合せ(月数十万〜)
2.組み合わせ自由!-Adobe Marketing Cloud
>>>http://www.adobe.com/jp/marketing-cloud.html
PhotoshopやIllustratorなどクリエイター向けのサービスを展開するAdobeですが、なんとMAツールを提供していました。サービスとしての評価が高く、アメリカの調査会社Forresterが発表した「Forrester Wave™:エンタープライズマーケティングソフトウェアスイート(2014年第4四半期)」で最高評価を獲得しています。
Adobe AnalyticsやCampaignなど、Adobeが保有する8種類のソリューションで構成されていますが、どれを使うかは選択可能です。なので、自社に必要な機能だけ使用したり、他社ツールと組み合わせたりとカスタマイズ性の高さが特徴です。元々クリエイティブ領域に強いこともあり、Photoshopで作成した画像を営業メールに使用することも出来ます。
また、SNSアカウントを管理することも出来るので、SNSに力を入れていた企業やAdobe製品を使用する企業での導入が向いているでしょう。
料金 要問合せ
3.見込み客獲得の強力な味方-SATORI
>>>https://satori.marketing/
株式会社SATORIが提供するMAサービスです。SATORIのストロングポイントは、見込み客を増やす機能(リードチャリング)が充実している点にあります。
問い合わせ前の匿名顧客のウェブ行動履歴を蓄積、購買意欲の高そうなグループに広告やポップアップでアプローチしていくなど、メールアドレスが分からない顧客に対してもアクションを仕掛けられます。
メールアドレス取得後の顧客を購買意欲で優先順位付けし、上図のように商談に適した顧客を抽出してくれるスコアリング機能が充実しています。
SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)との連携も可能なので、組み合わせて使うことで商談成功率を高めてくれそうです。見込み顧客を増やしたい、商談率を高めたいと考える企業におすすめなツールです。
料金 初期費用¥100.000~
月額費用¥100,000~ ※バージョンアップは全て無料
4.他ツールと組み合わせたいなら-Marketo
>>>https://jp.marketo.com/
2006年にアメリカで創業した株式会社マルケトが提供するMAツールです。これまで全世界で4500社以上の導入実績を誇り、海外産ツールの中ではいち早く日本語対応がされたようです。
Marketoは8つの機能を備えており、企業に合う機能を組み合わせてパッケージで提供しています。
外部ツールとの連携を前提に開発されているだけあり、柔軟性が高いです。例えばSFAやCRMと連携して、営業力の強化、商談率の向上を図るといった使い方や、Google Adwaordsとの連携が可能なので、蓄積したデータをベースに広告効果を最適化できるのが特徴的です。
パッケージは5つ用意されており、企業のニーズに合わせた導入が出来るほか、8つの機能をカスタマイズすることも可能です。
料金 要問合せ
5.インバウンドマーケティングにおすすめ-HubSpot
>>>http://www.hubspot.jp/
アメリカのHubspot社が提供するMAツール。世界56か国100,00社以上の企業で導入されています。オールインワンマーケティングソフトウェアをキーワードとしており、マーケティングに必要なツールが一つに集約されています。
インバウンドマーケティングを提唱しているだけあり、ブログやサイト構築機能が充実しています。
サイト、ブログの構築にはコーディングが不要であり、ソーシャル共有ボタンも簡単に設置できたりとマーケター自らが手軽に設計できるのもポイントです。
ブログやオウンドメディアを利用している、あるいはそういった手段でマーケティングを行いたいという企業におすすめなツールです。
料金 月額費用¥240,00~
30日間の無料トライアルあり (Hubspotの全ての機能が利用可能)
終わりに
MAツールは比較的新しめのシステムですが、2014年の上陸以降、日本でも広がりを見せています。消費者行動が複雑化する中、顧客それぞれのニーズを把握し、適切なコンテンツを届けるというコミュニケーションが欠かせません。しかし、それは属人的なマーケティングでは行うことが難しく、効率化・自動化が求められています。
MAはマーケティングの効率化・自動化を可能にしマーケターの負担を格段に軽減してくれるツールと言えます。「マーケティングをもっと自動化したい」「顧客とのコミュニケーションを密にしたい」という悩みを抱えている場合は、導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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