経営コラム

【意外と知らない?】企業の投資とコストの違い、説明できますか?

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企業活動を行う中では、投資と浪費の違いを意識しておくことは大切です。しかし、投資と思っていることが実は浪費である場合もあるため、明確な区別が必要です。そこで今回は、企業活動での投資と浪費について解説します。

企業活動の中での3つの浪費とは?

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家計の中で浪費が増えた場合には、生活が苦しくなるのと同様に、企業活動においての浪費は会社経営を苦しくしてしまいます。企業の投資と浪費の違いは、経営者が意識しておかないと、社員から改善されることは困難です。

まずは、企業活動での浪費として、「残業代などの無駄な人件費」「使わないテクノロジー」「時代遅れの接待費」について紹介したいと思います。

残業代などの無駄な人件費

労働基準法によると、労働時間は原則1週間に40時間と定められています。1週間に40時間を超える労働は、時間外労働と呼ばれ、いわゆる残業となるのです。

残業代は、基礎賃金の25パーセント以上の割増賃金を支払う必要があるため、定時で終われるように人材投資した方が得といえます。

同様に、休日出勤をさせた場合にも、基礎賃金の35パーセント以上の割増賃金を支払わなければなりません。人材不足を今いる社員だけでまかなおうとするのは、浪費している可能性があるのです。

使わないテクノロジー

使わないテクノロジーの導入も浪費の典型といえるでしょう。有料のものだけでなく、無料のものも含めて無駄が生じる可能性があります。

たとえば、社員の多くがテクノロジーに不慣れな場合に、一部の人だけが便利なものを導入すると、生産性が落ちてしまいます。

仮に無料ツールだとしても、生産性が落ちてしまうと浪費をしたことと同じなので、テクノロジーの導入の際には徹底した教育が必要です。

接待費

接待費も無駄になってしまうケースが考えられます。確かに、接待によって普段手に入らないような情報が手に入ったり、一時的に仕事の恩恵を受けることはあるかも知れませんが、長い目で見た場合にはそれほど効果的でないことが少なくありません。。

発注者の立場でいうと、本当に必要な商品サービスを扱う企業と、商品サービスよりも接待重視の会社と、どちらと長いお付き合いをしたいでしょうか?

企業が第一に高めるべきは、商品サービスの価値にあります。接待なしでも受注できることを前提にした場合には、接待費や接待にかかる時間は無駄と考えることができます。

しっかりと優先順位をつけて、資金を活用しましょう。

投資と思われがちな3つの浪費とは?

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目に見えた浪費の場合は、体質改善をすることでロスをなくすことができるでしょう。しかし、知らず知らずのうちにしている浪費は、なかなか改善することはできません。

病気でたとえると、自覚症状のある病気は早期に治療することができますが、自覚症状がない病気は気が付いた時には重度の病となっていることと同じです。

浪費の自覚がないパターンとして多いのは「時間の長い会議」「経営者が現場で働くこと」「過度な報連相」です。

時間の長い会議

会議は問題解決や今後の行動指針、情報共有などを目的としているはずですが、気が付けばただの雑談にすり替わっていることケースも少なくありません。

仕事に関係する話しではあるので、誰も雑談とは気が付かないのですが、実は会議のテーマから外れていたり、その時に話さなくても良いだったりするケースがあるのです。

結果的に大切な勤務時間をロスしていることになりますので、人件費やマンパワーの浪費となっているのです。

経営者が現場で働くこと

経営者が現場で働くことも浪費のケースがあります。経営者は現場感覚を持つためや、インナーブランディングを推進するため、社内の風通しを良くするためなど、現場を見ておくことは重要です。

しかし、一般の社員と同じように業務をしている経営者の場合は、人件費の浪費といわざるを得ません。経営者はほかの社員よりも人件費が高いため、同じ仕事をしていてはいけないのです。戦略や戦術のプランニングや、人材のマネジメントに力を注ぎましょう。

過度な報連相

過度な報連相も人件費のロスを起こす典型です。たとえば営業日報を書くのに毎日30分時間を費やしたとします。もしも営業が10名いる会社の場合、毎日全員で5時間費やしていることになります。

しかし、営業日報はちゃんと読まれなかったり、読んだだけでは内容が分からずに結局口頭でヒアリングすることになりがちですので、書いただけ時間の無駄です。

営業に関する情報は、顧客管理システムと連動し、経営者がリアルタイムで閲覧できるようにしておけば事足りるのです。

ぜひしておきたい2つの投資とは?

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逆に、投資すべき内容に投資ができていないケースもあります。企業の投資と浪費の違いが不明確であるために、すべき投資がなおざりになるケースがあるのです。では、投資すべき内容とはどのようなことがあるのでしょうか?

地道な広報活動

企業が投資すべき内容として、地道な広報活動があります。しかし、意外と広報活動に投資している企業は少ないのが現状です。広報活動はほとんど費用をかけずにできるにも関わらず、時間がかかるため、継続しない企業も多いのです。

マーケティング的に、商品を1回申し込むためには10回閲覧させる必要があるといわれることもあります。10回メディアに取り上げてもらったとしても、全て見られているわけではありませんから、その何倍もの回数の露出が必要です。

そう考えると、広報活動は一長一短ではできないので、直接的なお金の投資よりも、継続的なマンパワーの投資が必要なのです。

自社に合ったシステム

システムへの投資はおざなりになる典型例です。システムを導入せずに生産性が低い会社や、導入しても無駄な機能が多い会社、社員が使いこなしていない会社など、さまざまな無駄が存在します。

その原因は、会社の業務に合っていないシステムを導入していたり、高性能でも分かりにくいシステムに頼っていることなどがあげられます。自社に合ったシステムで、使いやすいものを選択する必要があるでしょう。しっかりと吟味されることをおすすめします。

おわりに

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企業の投資と浪費の違いは、明らかに線引きできるものと、線引きが難しいものがあります。明らかに線引きできる浪費は直ぐにでも改善をすべきですが、線引きが難しい浪費が潜んでいる可能性もありますので、まずは自社の浪費を洗い出しましょう。

その上で、必要なものに投資をすると、浪費を減らして投資を増やすことが可能です。長い目で見た時に、この作業が会社の体力を増強させていることに気が付く時が来るはずです。

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