世の中には秘密主義の経営者がいますが、経営をブラックボックスの中で行うとと、社員との信頼関係が築きにくくなります。逆に経営の見える化の意識は、対外的なPR効果も推進します。その内容を詳しく解説します。
社員に対しての経営の見える化
経営の見える化は内から外に効果を表すと意識しておきましょう。経営が不透明であると、社員が会社に対して不安になったり、経営者に対して疑心暗鬼になる場合があり、そのことが外部に対する悪印象につながったり、悪い噂となってしまう可能性は否定できません。
インナーブランディングという言葉があるように、社員が幸せに働くことを促進する意味でも、経営は透明にしておく必要があります。
経営者の考えていることを共有
経営を見える化するためには、経営者の考えていることを共有することが第一歩です。経営をしている動機や、どのような思いで経営をしているか、事業をどのように社会に役立てたいかなどをしっかりと伝えましょう。
そのためには、経営理念を作っておく必要があります。経営理念は普遍的な会社の思いであり、事業の意義でもあります。建前だけの理念では意味がありませんので、本質的な理念を策定し、社員と共有すると良いでしょう。
下記の記事は、経営理念の重要性について書かれいるものなので、合わせてご参照ください。
具体的な目標を見える化
しかし、理念だけでは事業に対する推進力にはなりません。理念を成し得るための目標が必要です。理念は普遍的であるため、途中で変更することはありませんが、目標はその時々に合わせて変更する行動指針となります。
そのため、目標達成の度に、新たな目標を作り、目標のバージョンアップとともに会社は成長していくのです。目標が明確だと、社員は会社の方向性を理解してくれますので、具体的な目標を設定しましょう。
経営状態を透明化
経営状態を見える化しておくことも大切です。経営者は良い情報は社員に伝え、悪い情報は隠しがちです。そのような会社の場合、経営状態が良い時には多くの人材が集まり、経営状態が悪い時には良い人材から去って行きます。
しかし、経営者が真摯な姿勢で経営状態を見える化すれば、社員は苦しい時に一緒に乗り越えてくれるでしょう。社員とは一枚岩となって事業に取り組むべきなのです。
対外的な経営の見える化
一般論ではありますが、社員に対して経営の見える化をしていない会社は、対外的にも不透明な経営をしていることが少なくありません。
まず、社内的な見える化に着手し、それが浸透したと感じた段階で、対外的な見える化も行いましょう。対外的な経営の見える化は「事業内容の分かりやすい発信」「働く人の姿を発信」「採用時の留意」を念頭に置くと良いでしょう。
事業内容の分かりやすい発信
数ある企業の中には、「この会社は一体何をしている会社なの?」という企業や「事業内容を見てもよく分からない」という企業があります。これでは広告宣伝を行ったとしても、宣伝費が無駄となってしまうでしょう。
事業内容は、対外的に分かりやすく発信することを心がけましょう。特に事業内容自体が分かりにくい場合は、かみ砕いた説明を心掛けて、万人に理解できるようにすることが大切です。
働く人の姿を発信
会社のPRをする時には、事業内容や会社概要をPRすることが多いのですが、働いている人の姿を発信することも大切です。具体的には、自社サイトに社員紹介ページを作ったり、社員ブログを作るなどして、人の姿を見せることが効果的です。
サービスを利用したり、商品を購入する人に働く人を見せると、安心感につながりますし、親近感を持ってもらうこともできます。もしこのような取り組みをしていない場合には、すぐにでも取り組みましょう。
採用時の留意
人を募集する時にも経営の見える化に留意する必要があります。というのも、どれだけ自社サイトや会社パンフレットに恰好の良いことを書いたとしても、求人募集の内容が社員を大切にしていない条件であれば、悪い印象を持たれかねません。
求人情報の記載内容も、会社の広告媒体と同じくらい気をつかう必要があるでしょう。
実務に対する経営の見える化
経営の見える化は実務にも配慮が必要です。理念が経営の見える化の源流だとすれば、実務は末端を担う重要な局面です。経営理念が実務にまで行き渡るように、事業をコーディネートしましょう。
仕組みを共有
実務における経営の見える化とは、理念から逆算した事業の仕組化です。理念のために経営指針や目標を設定し、達成に向けた日常業務を想定した場合に、どのような仕組みを全員で共有すれば効率的なのかを検証しましょう。
全員で共有するところが見える化の最重要ポイントです。仕組みを把握していない人がゼロになるまで徹底して共有しましょう。
システムの共有
システムの共有も重要です。仕組みだけでは限界があるため、システムの導入は必須となります。しかし、せっかく導入したシステムも、利用法が共有できていなければ効果が薄くなるでしょう。仕組みと同様に、利用できない人がゼロになるまでの共有が大切です。
そのように考えると、システムは万人が使いやすいものを導入することをおすすめします。画面が見やすいもの、社内全体の業務をまかなえるもの、各システムがしっかりとリンクしているものを選ぶと効果的です。
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おわりに
経営の見える化は、あまり考えられることがありません。しかし放っておけばブラックボックス化しやすいため、意識的に経営の見える化を行う必要があります。社内的にも対外的にも、しっかりと見える化を行っておくと、そのこと自体が広報やブランディングとなりますので、大事な仕事と考えましょう。
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