世界の面白さを伝える「“愛される”プロジェクト」
先日、私はとあるイベントにスタッフとして参加してきました。
そのイベントとは、関東圏の学生たちが運営する、
“国際フェスティバル 世界市”です。
2日間に渡り開催されるこのイベントは、
毎回1万人を超えるお客さまにご来場いただきます。
6度目となる今回もまた、大盛況のうちに終えることができました。
前年度にプロジェクトを卒業した私は、
今回はOGスタッフとしてお手伝いをしてきました。
私のお仕事は、出店者さんのフォローです。
売り子として立つお店は、
ヨーロッパ中の「かわいい」を集めたような、
色とりどりのカードや雑貨のお店。
ひっきりなしに女性のお客さまが立ち止まり、
「かわいい!」と歓声をあげていました。
少しお客さまが引いた時、お店のオーナーさんとお話しました。
「ご出店いただいて、本当にありがとうございます!
でも、どうして“また”出店してくださったのですか?」
実はこのお店、前々回のイベントの時にも、
出店してくださっていたのです。
こちらのお店だけではありません。
35店舗のうち、実に“1/3”のお店が、
過去に2回以上出店してくださっていました。
高い売上を約束できるわけではありません。
場所も都心ではありません。
それなのに、学生が主催するイベントに、
どうしてまた来てくださったのだろう?
不思議に思って尋ねてみれば、
返ってきたのは、とてもシンプルで、
それでいてとても嬉しい答えでした。
一生懸命なこと、楽しそうで、いつでも笑顔なこと。
オーナーさんがおっしゃったのは、
「誰と話してもみんな礼儀正しく、いつでも笑顔で、
何よりもみんなが楽しそうだから」
ということでした。
もちろん“学生だから”ということはあります。
しかし、オーナーさんたちは出店料を払って、
お店によっては、わざわざ遠方から、
私たちのイベントに出店してくださっています。
ビジネスではありませんが、お金のやりとりが発生する以上、
少しでも不満に思うことがあれば、次回は不参加となってしまうでしょう。
その“不満”がないことが、とても良いというのです。
オーナーさんはまた、こうも言ってくださいました。
「運営する学生たちが一生懸命で、来場者も出店者もみんな笑顔」
来場者や出店者の皆さまに面白い、楽しいと言ってもらえるのは、
本当に嬉しいことです。
それこそが、私たちが一生懸命に頑張る理由だからです。
私たちがイベントを開催する理由は“そこ”にあると言っても
過言ではありません。
「世界と日本の架け橋になる」
私たちがプロジェクトの“軸”としているのは、
「世界と日本の架け橋になる」こと。
このプロジェクトには、世界が好きな学生が集まっています。
「世界の国々の面白さを、日本の皆さんに伝えたい!」
いつもそう思いながら活動しています。
だから、一生懸命やります。
皆さんに“世界”を感じてもらうには、何をすれば良いか。
どんな出店者さんを呼び、誰にステージに立ってもらうか。
このイベントの後に、来場者にどうなってほしいか。
出店者さんたちは、皆さん私たちのコンセプトを応援してくれます。
共感してくれて、頑張って!と言ってくださいます。
お店によっては、“先方から”わざわざご連絡をくださいます。
今回は出店出来なくても、次回こそはぜひ!とおっしゃってくださいます。
出店者さんたちが、私たちの“ファン”になってくれたのです。
広がっていく「ファンの輪」
ファンになってくれたのは、出店者さんたちだけではありません。
回を重ねるごとに、よく来場者の皆さんに聞かれるようになったのは、
「このイベントって、来年もやるの?」
「年に1度しかないの?」
ということ。
「また来年もくるね!」
と言われた時、どんなに嬉しかったか!
さらに嬉しいことに、プロジェクトに参加したい!という
学生からのお問い合わせも増えました。
しかし、参加を希望する学生を、
すべてメンバーにするわけにはいきません。
というのも、このプロジェクトのメンバーは、
本当に“世界”が大好き
世界の面白さをみんなに伝えたいと思っている
毎週のMTGに必ず参加が出来る
最後までやり遂げられる
という人でなければならないからです。
だから、新規メンバーが入る時には、一人ひとり面談をします。
面倒ですが、そこまでするからこそ、
志の高い、最高のメンバー、最高のチームになりますし、
一生懸命にイベントをつくることが出来るのです。
そんな私たちだからこそ、みんなプロジェクトのことが大好きです。
イベントの一番の“ファン”は、“私たち”だとも言えます。
ファンに愛される会社になる
たくさんのファン、地域の皆さんに応援されて、
たくさんの笑顔を見て、子どもたちの笑い声を聞いて、
私たちは毎期イベントを運営しています。
皆さんに、世界の面白さを伝えられていたら、
心から楽しいと思ってもらえたら、
これ以上に嬉しいことはありません。
私たちの“手段”はイベントの運営ですが、
これはビジネスの世界でも同じことではないでしょうか。
たくさんのファンに愛されるから、続けられる。
新たなお客さま、チームメンバーが増えていく。
いつでも一生懸命に、礼儀正しく、笑顔で、
お客さまのことを考えながら、仕事をする。
会社に戻っても、これをいつでも忘れないようにしようと、
改めて決意をした日となりました。
渡邊 絵梨
※この記事は、「Entre Magazine」のバックナンバーから抜粋しています。Entere Magazineの登録はこちらからどうぞ。
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