経営コラム

【経営者必見】経営者と社員の壁を取り払う方法をモチベーションの観点から分析!

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はじめに

経営者というのは、社員と違い企業存続の責任を担っているため、常に会社が倒産するリスクを背負っています。その責任感から強いリーダーシップをとって、社員にきつく当たっている経営者も少なくないと思います。

しかし、いつの間にか社員との間に壁ができており、部下がついてこないと嘆く経営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。経営者と社員の間に壁ができてしまっては、双方が嫌な思いをするのはもとより、仕事の効率は落ち、新しいアイデアなども生まれにくくなってしまいます。

そこで、今回はなぜ経営者と社員との間に壁ができてしまうのか、またどうやって壁を取り払えばいいのかについて分かりやすく解説していきます。

社員は経営者のことをどう思っているのか

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そもそも、社員が経営者のことをどう思っているかについて考えたことがありますでしょうか?残念ながら、経営者だからと言ってすべての社員が経営者のことをよいと思っているとは限りません。社員を理解するところから壁を取り払う第1歩はスタートします。

「長所と短所は玉虫の羽のようなもの」という言葉がありますが、これは同じものがある人にとっては長所に、ある人にとっては短所に見えるということを表した言葉です。このことを経営者と社員の関係に置き換えると、やる気満々の営業マンには頼もしい社長だと思われていたとしても、社長室の社員には貪欲で残忍な社長と思われているかも知れません。またたたき上げの専務からすると軟弱で決断力がない社長だと思われていたとしても、女子社員には優しくて思慮深い社長だと思われているかもしれないのです。

つまり、社員によって経営者は良くも悪くも映っているため、経営者が一辺倒のやり方でモチベーションを上げようとしてもうまくいかないことが分かります。

“モチベーションを上げる”とは?

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社員との間に壁があると感じる経営者の多くは「社員のモチベーションが上がらない」と思っているのではないでしょうか?

そもそもモチベーションとは「内的な動機づけ」という意味で、平たくすると「意欲」という意味になります。つまり、社員のモチベーションを上げるとは、表面上の会社の雰囲気などを楽しくすることなどではなく、どうやったら社員が仕事に自発的になるかということを指します。経営者のことをどう思っているかが異なることからも分かるように、もちろん社員によっても意欲の度合いは様々で、モチベーションが上がるきっかけも人それぞれです。だからこそ簡単に他人のモチベーションを上げることはできないのです。

では、どうやって経営者は社員のモチベーションを上げればよいのでしょうか?

経営者が社員のモチベーションを上げるには

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結論から先に言いますと、経営者ができるモチベーションの上げ方には

1.経営者が社員を気に掛ける

2.タスクを整理する

の2つがあります。

1.経営者が社員を気に掛ける

まずは、社員一人一人にリアルなイメージを与えることが必要です。「何のために仕事をしているのか」という質問に対して、「生活のため」、「お金のため」では少々イメージが抽象的で、働く意欲にはつながりません。ここで1つ、分かりやすい例を挙げてみたいと思います。

あるとき、私は部下に「何のために仕事をしているの」』と聞いてみました。すると、「生活のためっすかね・・」。そこで、「何かほしいものはないの?」と質問を変えてみました。どんなものでもいいから、とにかく欲しいものを言ってみなよと彼に言いました。すると、彼は「ベンツに乗れたら最高ですね」と答えました。 翌日、私は彼を連れてヤナセのショールームにいき、ずらりと並んだベンツを間近に見せました。さらに試乗までさせ、ベンツを手に入れたときのイメージをできるだけリアルにもたせました。彼は、「嶋津さん(引用先の著者)、最高ですよ」といいながら、喜々としてベンツのCLクラスを運転していました。 翌日から彼はそれまで以上のやる気を持って仕事をするようになりました。ベンツを手に入れるというリアルなイメージを持つことによって、「目的」を明確にすることができたのです。

いかがだったでしょうか?社員のやる気を引き出すために、社長自らが行動したことが功を奏した良い例だったと思います。このように、社員のモチベーションを上げるには、1人1人に働くことに対して意欲的になれるイメージを持たせる」ことが重要であったことが分かりました。

2.タスクを整理する

リアルなイメージさえ与えれば、継続的に意欲を持って仕事に取り組んでくれるわけではありません。仕事環境を整える、特にタスクを整理して計画を立てやすくすることが重要です。なぜなら、イメージと計画はつながっているからです。

先程のベンツの例で言えば、「ベンツを買うためにいつまでには昇格しなければならない、そのためには売り上げ目標をこれだけ達成しなければならない、そのためには…」というようにイメージに計画を“逆算的”に結びつけることでイメージはより強固なものになります

より強固なイメージを築くことが社員の「内的な動機づけ」につながる、つまり、社員のモチベーションがあがることにつながります。そのためには、仕事がどれだけあるのかを明確にする、つまりタスクを整理して「見える化」することが重要になってくるのです。

おわりに

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経営者が社員との壁をとりはらうには、「内的な動機づけ」を促すこととタスクを整理することで前のめりになって仕事をやりやすくする環境をつくることが大事なのです。

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<参考文献:鹿島茂「社長のためのマキアヴェリズム」中央公論新社>
<参考文献:嶋津良智「だから、部下がついてこない!」日本実業出版社>

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目次

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