「やらなくてはならない仕事が多すぎて、何とか時間をもっと確保したい」
このような忙しさは、多くの経営者が経験していると思います。実際に今現在も、そのレベルの忙しさに翻弄されている人もいるのではないでしょうか?そんな時はできる限りプライベートな時間を削ってまでタスクをこなそうと無理をしてしまいがちですが、その忙しさがたたって身体を壊してしまっては、さらに仕事は溜まって逆効果です。
今回は、普段から生産性の高いパフォーマンスをするために必要な基本をお伝えします。
1.健全なペースでの働き方
寝食を惜しんで無理して働いていれば、その時はランナーズハイのような状態で、やるべき仕事を片付けられるかもしれません。たっぷり働いた気もして、達成感にも包まれると思います。しかしその状態はずっとは続けられませんし、頑張った分の疲れは必ず後からやってきます。そのため、どんなに忙しい時もしっかり「食事・睡眠・運動」の時間を確保できて健康を維持できている人が、ここぞという時に力を発揮できます。
これは仕事だけでなく、学生やアスリートにも言えることなので、これを読んでいる方も学生時代は部活動や勉強を通して、日々当たり前にできていた生活だったかもしれません。しかし社会人になって食事の内容や運動する時間を自分で管理するようになり、仕事の忙しさもあいまって、当たり前だったことができなくなっていませんか。仕事でも身体がまず第一の資本です。日々力を最大限発揮できるように、健全なペースで働くことを意識しましょう。仕事上の生産性を上げるために常に見つめ直すのは仕事のやり方だけでなく、日々の生活の質にも目を向けていくといいかもしれません。
ここで株式会社ほぼ日の代表取締役社長でもあり、エッセイストでもある糸井重里氏のお話を紹介します。webニュースのインタビュー記事で、どんなに忙しくても、基本的な生活を徹底して送ることの大切さを話しています。
物事や人生には自分の意思とは関係なく、「波」があって、調子のいい時期もそうでない時期もあります。その波を難なく渡り、目の前のチャンスに気づいてしっかり捕まえられるのは、毎日の生活を大切にできている健全な人です。
ぼく自身が健全なペースでこられたら、もっとできたこともあったと思います。
(参照:http://news.livedoor.com/article/detail/12294787/)
だからこそ、栄養バランスの整った食事をする、高い質の睡眠をとる、定期的な運動を欠かさないこと等が、結局は仕事上のパフォーマンスを支えてくれる大事な要素となっているのです。
2.朝時間の活用
最近では労働基準法の基準を大幅に超えた過剰労働が、問題になっています。その影響から、多くの企業が残業について厳しくなっています。また、同時に夜遅くまで仕事をするよりも朝早く出社して仕事をするように会社全体をあげて時間を使うように変わってきた会社も多くあります。
例えば伊藤忠商事では、朝8時までに出社した人は、無料で朝食がオフィスで食べられる制度があります。朝早くの出社は通勤ラッシュを避けられて、頭の冴えている午前中の時間を長く使えます。さらに会社で朝ごはんが食べられたら、朝早く出社することがメリットとなりますよね。
また、「朝時間の活用」は、誰もが知っているCEO等が実践していることです。
スターバックスのCEOであるハワード・シュルツ氏は、「朝のちょっとした投資は、その日の全てに影響を与える。」という考えのもと、毎朝4:30に起きるそうです。そして朝のうちに1日のスケジュールを確認して、1日の目標を立てる。その結果、優先順位やスケジュール関連のミスがなくなり、生産性の高い仕事ができます。
さらに朝から体を動かすCEOも多いです。朝のうちに運動をすることで
・代謝が上がって活動的に動ける
・頭がスッキリ冴えて冷静な判断が下せるようになる
・「エンドルフィン」という神経伝達物質が放出されてポジティブになれる
など、たくさんのメリットがあります。
経営者は付き合いでの会食も多く、朝型生活にシフトするのは簡単ではないと思います。
毎日はできなくても、週3日は朝早く起きて朝時間を活用するなど、できる範囲で朝時間を有効利用していきましょう。
3.精神と肉体をマネジメントする技術は企業経営にも必須
「自分の体をマネージできない人に、部下や社員、会社はマネージできない。精神と肉体のセルフマネジメント力というのが、経営者には重要なんじゃないでしょうか」
こう語るのは、ローソンの現社長である玉塚元一さんです。
「病は気から」という言葉があるように、健全な心身を持つ経営者がより良い会社を経営できることを体現しています。
ローソンは2013年からナチュラルローソンや医薬品取り扱い店舗を拡大し、グリーンスムージーなどのヘルシーフードも開発するなど、健康志向のビジネスを展開しています。
社員の健康に関する福利厚生も手厚く、ジムの利用や、健康診断を受けない社員の賞与を15%減額するという制度もあります。その甲斐あって、受診率は100%に達しているそうです。他にも社員が運動できる機会を増やせるように、会社が社内でのスポーツ大会を企画しています。
社長の玉塚さんももちろん、日々のトレーニングを欠かさないそうです。特に出張の際は朝、街を走りながら人々の生活の様子を見ているとのことです。これは健康維持のためのランニングだけでなく、街の様子を直で見てビジネスに生かしているそうです。
(参照:http://forbesjapan.com/articles/detail/14832/2/1/1)
仕事でモヤモヤしている時やストレスが溜まってきた時は、体を動かす。その習慣が、健康にもビジネスにもいい影響を与えてくれるのです。
まとめ
「生産性の高い仕事」の根底には、「人間的な・基本的な生活」があるのです。
健康を大幅に害してまで仕事に没頭する働き方は、するとしても20代までが限界かもしれません。人生における「仕事」を、今より広い視野と長期的な目線で見て、時にライフスタイルを振り返ってみましょう。
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