Startup Weekend Tokyoに参加してきました
「週末の54時間で起業せよ」そんなイベントがあるのをご存知ですか?
スタートアップウィークエンドというイベントです。
54時間という限られた時間、会場内に米国シリコンバレーと同じ環境が再現されます。
起業を志す人、投資家、すでに成功を収めている経営者。
そんな人々が集い、サービスを開発・リリースするイベントです。
イベントに参加する中で、たくさんの「リーダー」と出会いました。
その中で見えて来たのは
「人を導くリーダーには共通する条件がある」ということ。
今回は、僕が体験した3日間の非日常体験から
リーダーが満たすべき3つの条件について考えてみます。
人を導くリーダーが満たす3つの条件
会場に到着すると、そこには120人程の「起業家」が集まっていました。
最初に行うのは「エレベーターピッチ」。
各自が、この54時間で実現したいビジネスアイデアを「1分間」で語ります。
その後、発表者は一緒にアイデアを実現する仲間を募ります。
参加者の属性は次の3種類。
1.Hustler(企画)
2.Hacker(プログラミング)
3.Designer(デザイン)
各属性の優秀なメンバーを、バランス良く集めることが
成功への1つのカギとなります。
チームが出来ると、実際にサービスを作り始めます。
自分が「イケる!」と思ったアイデアの元に集まったメンバーの
モチベーションは高く、誰もがこれからの未来にワクワクしています。
でも、この後の作業は一筋縄ではいかないのです。
ベクトルの揃わない仲間たち
「チーム」とは言うものの、ほとんどがその日初めて出会った者同士です。
バックグラウンドも、経験も、技術も、考え方も、皆バラバラです。
唯一、共通しているのは「アイデアの持ち主に惹かれた」という1点だけ。
そんな状態で議論を進めていくとどうなるか。
あっと言う間に「壁」に突き当たります。
なぜか? まず「言葉の定義」がバラバラです。
同じをことを言っていても、単語の解釈が違うために、
間違った意味が伝わってしまいます。
そして皆「自分の意見」を通そうとします。
議論と議論をぶつけているうち、争点はどんどん曖昧になっていきます。
結果として途中まで進んだ議論が、何度も白紙に戻ってしまいます。
そんな状態では、良いものは作れないように思います。
でも最終結果を見てみると、どうやらそんなことも無いようなのです。
良いリーダーの3つの条件
どのチームも同じ環境の中でサービスをつくっています。
同じ環境の中で、あるチームは完成度の高いものをつくります。
一方で、議論がまとまらず、満足いくものがつくれないチームもあります。
この2つのチームの違いは、果たしてどこにあるのでしょうか?
様々な理由があるとは思いますが、
僕は「リーダー」が1つのキーワードであると感じました。
結果を出したチームのリーダーには次の3つの共通点がありました。
1.明確なビジョンを語る
2.ブレない
3.しっかりと決断をする
出会ってからまだ日が浅いチームだからこそ、
「リーダー」が灯台となって仲間たちを導く必要があります。
この3つの要素が1つでも欠けてしまうと、
メンバーは「不安」に押しつぶされてしまうのです。
自分たちの向かっているところに自信が持てなくなり、
アイデアに対する反論が出てきます。
そして、議論が白紙に戻ってしまうのです。
一方、3つの要素の全てを兼ね備えるリーダーは、
メンバーを最後まで導くことができます。
単純な3つの要素ですが、とても重要なものだと思います。
3つの要素を満たすリーダーには必ず、しっかりとした「軸」があります。
この「軸」があるからこそ、3つの要素を全て持つことができ、
メンバーを導くことができるのです。
そして、実はこれ、会社でも同じだと思うんです。
ブレない「会社の軸」はあるか
良いリーダーには必ず「軸」があります。
そして「軸」があるからこそ、
リーダーに必要な要素を身につけ、人を導くことができます。
会社に置き換えると、その「軸」は”ミッション”ということになります。
”ミッション”とは会社の存在意義。
「何のためにこの会社は存在しているか」を明文化したものです。
この「軸」をしっかりと持っている会社は、強い。
実際のデータも、それを物語っています。
ミッションを持っている会社は持っていない会社に比べて
1.76倍の収益を上げているそうです。
このデータは「黒字企業のみ」で比較したものなので、
全企業のデータを取ると、この差はもっと大きくなります。
ミッションを持つ会社には、次の特徴があります。
1.ブレない
2.社員全員が目的を共有
3.応援されやすい
4.抑止力がある
これは「良いリーダーの3つの条件」と良く似ています。
ミッションを持つ会社は社員の1人1人がリーダーの素質を持ち、
多くの人を導くことができるのですね。
スタートアップにおいては「軸」が重要な要素です。
「軸」が仲間を集めます。
そして、リーダーの「軸」を中心に「人」が集まり、
組織となったものが、会社です。
会社にとって、揺るがぬ軸となる「ミッション」。
自社の存在意義をしっかりと定めて、
社員を、会社を、よりよい未来に導いていきましょう。
※この記事は、「Entre Magazine」のバックナンバーから抜粋しています。Entere Magazineの登録はこちらからどうぞ。
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