「組織化」とは「人的能力とチームとしての生産性を最大化させるための活動」です。
それぞれのメンバーがそれぞれの分野でピカイチの才能を持っていても、それらが活かすことができないと、メンバチームにとっては、宝の持ち腐れで終わってしまいます。メンバー個々の「違い」を組み合わせて、「1+1>2」にしていくことが、チームをつくる意義です。
そもそもなぜチーム(組織)が必要か
ビジネスをするにあたって、そもそもなぜ組織を作って組織で仕事をする必要があるのでしょうか。それは、継続的な成功には、「総合力」が必要だからです。経営に必要な全てのことを得意な人はいません。また、一人で全てのことを高いレベルで継続的に行うことは難しいです。そこでチームを組んで、相互補完的に総合力を発揮できるチームが「最良」のチームです。自分の不得意は誰かの得意。その逆もまた然りです。
理想的なチームとは
理想のチームとは、「自立型」のチームです。オーケストラをイメージしてみましょう。オーケストラには様々なパートがありますが、各々演奏者は主体的に練習し、素晴らしい演奏を目指します。
しかし他のパートの演奏がないと、ハーモニーは生まれません。ですから、メンバーの一人一人は自立していますが、オーケストラとしてのハーモニーを奏でるためには相互が依存しているのです。
組織化の三大要素
文化づくり
文化づくりとは、組織として大切にしたい価値観を言語化し、社内に共有する作業です。ここで言語化したいことは、「2つ」あります。
1.企業理念
これは航海にたとえると目的地です。社員の目線を同じ方向性に向ける効果があります。
2.クレド
あるべき組織像や人間像を示しています。企業理念が目的地ならば、クレドはメンバーやチームが大切にするルールです。
では、この二者の違いは何でしょうか?
a.クレドは全社員でつくるもの
日本で唯一、クレド導入の専門コンサルティング会社である、日本クレド株式会社はこう述べます。
「企業理念の多くは、創業者といった経営側が、彼ら自身のビジネスやそれに対する思いを社員に理解してもらい、一緒に働いてもらうために作られたものが多いです。一方クレドは、単に人から”与えられた“ものではなく、社員が自らの心のよりどころとするものです。そのため、クレドはそれに関わる全員がその作成に関与していなければならないのです。」
b.クレドは社員からも挑戦を受ける
クレドを60年以上も続けているジョンソン・エンド・ジョンソンでは、定期的に社員がクレドを良く変える取り組みをしています。「クレド・チャレンジ・ミーティング」では、既存のクレドに対して意見を出し合い、議論をするそうです。例えば、今の時代性に合っているか、部分的に新しい文言を追加するべきでないか、というように、社員がクレドと向き合う取り組みです。
社員自らがクレドを作り、変え、ただ受け入れるのではなく能動的に関わるもの、それがクレドです。
評価
社員の裁量権をしっかり認め、主体的に仕事をしてもらうことです。決められている仕事でも自分の頭で考えて動くというのは当たり前ですが、上司の目や成功に対する不安などから、本来は「いかに最大限の力を出し切って、最高の合パフォーマンスをするか」が仕事をする上での大切な基準なのに、「どうしたら上司に怒られないか」という発想や「失敗したらどうしよう」という無駄な考えをしてしまいがちです。
Googleでは、「社員を信頼して任せる」ことが評価の一部で、それが社員のモチベーションの向上につながっているそうです。社員が経営者のように考えて行動するように、勇気づけることとも言えますね。これは徹底的に上がコントロールしている工場よりも、労働者たちが自主的に運営する工場の方が、労働者の自由度と生産性が向上するだけでなく、賃金も上昇し、コストは下がるという法則に基づいています。
採用
育成力のありそうな有名な複数の会社をリサーチしたら、結局、どこの会社も採用に力を入れていることが分かりした。
良い人材を採用するためのポイントを2つ挙げます。
1.理想像(=欲しい人材)を明確にする
どの会社にも、その会社独自の「カラー」や傾向があります。
新卒の就職活動でよく言われることですが、大手企業では特に、人材が会社のカラーや風土に合っているかどうかも大きな採用基準になります。また会社全体・社員のカラーのバランスを整えるため、年度ごとに欲しい人材の傾向が異なるというほど、欲しい人材像が明確です。
また小さい会社であればあるほど、一人の社員が会社に対して与える影響が大きくなります。そこで採用分野で最初にすべき大切なことは、社長自身が欲しい人材を明確にすることです。
2.自社の「見え方」を磨く
自社に喜んで来てもらえるようになるためにすぐできることは、自社の見た目を良くすることです。もちろん、本当の姿を見た目とは具体的に2つ、ホームページとオフィスです。特に前者は会社の顔なので、求職者は必ずチェックしています。最初にホームページを見た時の印象で、「この会社で働けたら、夢が広がりそう!」とわくわくして会社に来てもらえるのか、はたまた「この会社は本当に大丈夫なのだろうか」と不安を抱かれるのか、大きな違いですよね。
まとめ
ビジネスにおける最強のチームとは、総合力の高いチームです。そのためには、社員一人一人が委縮することなく、主体的に仕事をして力を最大限発揮できる環境が重要です。その環境づくりをする経営者が、会社の理念やルール、また一緒に働きたい人材像などを明確にしておくべきなのです。
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