開発者の想い

「 ALL-INを開発した理由 」

6. 邪魔をしている価値観

「日本人の生産性」に関して、とても意外なデータがあります。

それは、日本のホワイトカラーの生産性は、先進国の中では「最下位」であるということです。

OECD加盟国の労働生産性(2007年/30国比較)

※出典:公益財団法人 日本生産本部「日本の生産性の動向 2015年版」

世界の国々と比較して、圧倒的に資源に乏しい日本が経済大国になり、それを維持していることを考えると、日本人の生産性は高いはずです。また、私たち日本人が仕事を遂行する能力において、先進諸国の人たちと劣っているとも思えません。

しかし、事実は、そうではありません。

日本のホワイトカラーが1年かかって行う仕事を、上位国は何ヶ月で出来ると思いますか?

なんと8ヶ月です。
1年で4ヶ月もの違いがあるのです。

これは生産性という観点からは、ものすごく大きな差です。
なぜ、能力の高い日本人の生産性が、こんなに低くなってしまったのでしょうか?

その深い原因の一つが、日本人の持つ「労働観」です。

私たち日本人は「働くことは尊いこと」だと、仕事を肯定的に捉えよとする考えが根強いです。ですから「汗水たらさないと仕事をしたことにならない」「楽をしてはいけない」と考えがちです。

この労働観が悪く働いてしまうと、仕事の効率化を阻害してしまいます。

「効率化=良いこと」ではなく「効率化=手を抜くこと=悪いこと」という感覚が、仕事を効率化して生産性を高める動きを止めてしまうからです。

その結果「真面目に一生懸命に働いているのに成果が低い」という、最悪の結果を生み出すことになります。

ヨーロッパでは、なぜバカンスを取れるのでしょうか?

それは「仕事よりプライベートを大切にしたい」「仕事を早く終わらせて楽しいことがしたい」という仕事に対するネガティブな労働観が、良い方向に働いているからです。

仕事を早く終わらせたい彼らは、徹底的に仕事上の無駄を無くそうとします。無駄な努力は排除し、効率化を図ります。だから、3〜5週間ものバカンスが取れるのです。

実際、ヨーロッパに限らず、他の先進国は、業務支援システムに代表されるような、より簡単に成果を出せる「道具」に投資をし続けてきました。そして、ホワイトカラーの生産性を飛躍的に向上させました。

実は、遅れているのは、日本だけなのです。

その根源が私たちの「真面目な労働観」にあるとしたら?
それは、哀しいことです。

しかし、それは、良い面にも働きます。
その証拠に、驚くべきことに、ブルーカラーの生産性は、ホワイトカラーの生産性と真逆で、先進国で最上位なのです。

戦後の製造業は、日本経済の発展を支えました。それは、トヨタを代表とした日本の優秀な製造業が「カイゼン」「ムダ取り」などの効率化を徹底して、生産性を極限まで高めようとする意志と実行力があったからです。

それがホワイトカラーの仕事で出来ないわけがありません。

ですから、日本は、問題に気づきさえすれば、製造業で実績があるように、圧倒的に効率化できると信じています。

ホワイトカラーでも製造業と同じような生産性を得られれば、大きな競争優位性になり、日本は世界の中で重要なポジションを担っていけるはずです。

この大きなキッカケになるのが、、、

「システム」という「道具」を使うことだと思うのです。

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