経営者であるあなたは「経理・財務」と、聞いて何を思い浮かべますか?
- 記帳をすること
- 決算をすること
- 事務処理をすること
色々と思い浮かべるかもしれません。
一般的には、「経済活動を貨幣単位によって記録・計算・整理・報告・保管して管理すること」と言われています。
一言で言うならば、「お金の管理」とも言えます。
では、経営者のあなたは「記録・計算・整理・報告・保管」の全てを行わないといけないのでしょうか?もちろん、違います。
全ての仕事を、社長1人でやってしまうと、重要な「経営者としてやるべきこと」に時間が割けなくなってしまうからです。
我々は少しでも多くの経営者に本来やるべき仕事に取り組んでもらいたいと考えています。
膨大な、経理業務に追われることなく。
そこで経営者の方が経理業務に追われることなく、「会社のお金の管理」について「社長がやるべきこと」をシンプルに要点をまとめて実践できる方法をお伝えします。
社長がするべきこと
それでは、経理・財務において「社長がするべきこと」は何でしょう?それは「お金の動きを通して会社の状態を把握し、経営をコントロールする」ことです。
医療の世界では血圧・脈拍・体温などを把握して人体の状態を的確に把握して(バイタルチェック)医療方針を決めていきます。
それらと同じように会社のバイタルチェックをして現状を的確に把握し、有効な「次の一手」を決められるようにすることが社長の重要な仕事です。
これらの「バイタルチェック」を経営の世界では「モニタリング」と言います。
有視界飛行と計器飛行
飛行機には、自分の目でみて飛ぶ「有視界飛行」と現状をモニタリングしている計器をみて飛行する「計器飛行」の2種類の飛行があります。
あなたの会社の飛び方はどちらでしょうか?
あなたの搭乗した飛行機のパイロットが計器を全く見ずに操縦していたら、どう思いますか?
怖くないでしょうか?実は、会社も同じことなのです。
会社の状態を自分の「感覚」だけで把握しようとすることは困難ですし、危険です。
小さな飛行機が有視界飛行が多いように、起業時は有視界飛行の部分が多くても仕方がない事もあります。
しかしながら、会社を長く飛ばせ続けるためにはなるべく早いタイミングで「計器飛行」を取り入れることをオススメします。
飛行機のコックピットには無数の計器があります。
パイロットはそれらをみて状況を判断して飛行機を安全に飛ばしています。
経営も同じことではないでしょうか。
客観的な計器を作ってモニタリングすることは、リスクを取りながら進むために必要なことです。
例えば、ソフトバンクの孫さんは「1,000本ノック」という1,000個の計器を持って経営をしています。
ですから、リスクをとっても飛び続けられるのです。
後編では「社長がこれだけは抑えておきたい経営指標」をお伝えさせていただきます。