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【経営者が知るべき経営指標】経営の地盤を固めるキャッシュフロー経営とは?

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キャッシュの流れに着目した経営手法のひとつとして「キャッシュフロー経営」があります。キャッシュを中心とした経営を行うことで、黒字倒産などのリスクを回避することが可能です。

近年、経営を強化できるキャッシュフローが注目されています。そんな、キャッシュフローをより分かりやすくするためにも、視覚化することが重要です。

今回は、キャッシュフローを視覚化するメリットを中心に紹介。強固な経営を可能にする方法を知っておきましょう。

キャッシュフローとは?

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キャッシュフローとは、簡単にいうと現金の流れのことです。現金が入ってくることを「キャッシュインフロー」そして、現金が出て行くことを「キャッシュアウトフロー」といいます。これらをまとめたものがキャッシュフローです。

近年、注目されているのが「キャッシュフロー経営」という言葉です。キャッシュを意識した経営のことを指し、実現するとより安定した経営が可能になります。

経営上、キャッシュが残っていれば赤字経営が続いても、会社が倒産することはありません。逆に、キャッシュがない状態だと黒字経営なのに倒産してしまう「黒字倒産」という状態になることがあります。これは、利益優先でキャッシュフローを意識していない会社に起こりやすいです。

では、どのような会社の場合、キャッシュフロー経営が適しているのでしょうか?現在、十分にキャッシュを持っている会社に関しては、キャッシュフロー経営を意識する必要はありません。また、キャッシュフロー計算書でキャッシュ残高を把握している場合は問題ないです。

キャッシュフローを意識した方がいい会社は、常にキャッシュが不足していたり、売上がすぐに入ってこなかったりする会社です。キャッシュの流れが見にくいために、将来的に資金がショートしてしまう可能性があります。そのために重要なのは常にキャッシュフローを監視するということです。

例えば、資金繰り表を作ってキャッシュの残高を予想するなどは効果的です。他にも、キャッシュフロー計算書の数字を確認することも重要です。

さまざまな数字が記載されているキャッシュフロー計算書ですが、特に経営が意識したいのはキャッシュフローに関する3つの区分です。

まずは、「営業活動によるキャッシュフロー」です。ここでは、本業で稼いだキャッシュが記載されます。この数字がプラスで無ければ会社としての存続が難しい状態と言えます。常に、プラスの状態をキープすることが重要です。

続いて、「投資活動によるキャッシュフロー」です。ここでは、投資活動におけるキャッシュの増減を表しています。投資ということですでに使ったキャッシュを表しています。

最後に、「財務活動によるキャッシュフロー」です。ここでは、資金調達や借入金など借りたキャッシュや、返したキャッシュの増減を表しています。

これらの数字を見ながらキャッシュフローを意識すると経営がスムーズに進みます。特に、営業活動によるキャッシュの獲得は重要で、そのキャッシュを投資活動に流すことができれば、強固な経営を実現できます。

まず、経営を強化したいならキャッシュを増やすことを意識しましょう。続いて、キャッシュを維持することを目的にしてください。そのためには、常にキャッシュの増減を把握する必要があります。

キャッシュフローを視覚化するメリットとは?

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それでは、キャッシュフローを視覚化するメリットを見ていきましょう。キャッシュフローを視覚化すると現在の経営にどのような影響があるのか知っておくと、今後キャッシュフロー経営を意識する際に効果的です。

会社の価値を高められる

キャッシュフローを視覚化してキャッシュフロー経営を実現できれば会社の価値を高められます。会社の純資産が増えることで、経営の安定はもちろんのこと対外的にも評価が高くなります。価値が高くなればキャッシュ全体がスムーズに回り出すため、次々と新たな施策を試すことが可能です。

キャッシュフローを視覚化することで、常にキャッシュの流れを意識できます。特に推移グラフ化して長期間の流れを把握しておくとより安定した経営が可能になります。

無駄な支出を抑えられる

どれだけ、キャッシュを増やしても支出が多ければ意味がありません。特に、会社のキャッシュが減る原因として挙げられるのが固定費の存在です。毎月の支出を極力減らすことでキャッシュを維持することができます。

キャッシュフローを推移グラフにすれば、毎月どれだけのキャッシュが動いたのか理解できます。その上で、営業活動によるキャッシュを増やしながら、固定費を見直してください。特に、家賃や通信費などは無駄が多いので注意が必要です。

黒字倒産を防ぐことができる

どんな優良会社でも資金繰りの悪化で倒産してしまうことがあります。キャッシュフロー経営を意識すれば「黒字倒産」という不測の事態を回避することが可能です。もちろん、一時的な資金不足だけでは会社が倒産することはありません。

しっかりと経営していれば、万が一の際にも取引先に支払いを早めてもらったり、銀行の支払いを延長したりと打つ手は多いです。ただ、キャッシュフローがうまくいかないと、常に綱渡りの状態になってしまいます。キャッシュフローの推移グラフを把握しておけば、こうした綱渡りの状態を回避して経営を安定させることができます。

おわりに

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キャッシュフローの推移グラフについてご紹介しました。キャッシュを意識せずに経営を行っていると長期的にデメリットが多いです。常にキャッシュを意識して経営を行うことで、経営を安定させることが可能です。

弊社が提供している「ALL-IN」では、キャッシュフローの推移グラフを見られます。わざわざ、営業活動からのキャッシュフロー、投資活動からのキャッシュフロー、財務活動からのキャッシュフローの3つ分野を計算しなくても、簡易的に算出できる方法を採用しており、グラフですぐにキャッシュフローの推移グラフを確認できます。

キャッシュフローは経営の地盤を固める重要な要素です。ぜひ、本記事でキャッシュフローの重要性を再確認していただければ幸いです。

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