経営コラム

ビジネス経験ゼロの助産師に学んだ、聞き手の関心を惹きつける1分間スピーチの極意

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早いもので、もう4月も後半になり、
ゴールデンウィークが近づいてまいりました。

この間新入社員が入ってきたと思ったのに、バタバタしていたらもう5月。
時間が経つのは、本当に早いですね。

そんなバタバタの中、私は先週末、横浜で開催された
とある起業家向けのイベントに参加してきました。

「54時間で起業する」ことがミッションのそのイベントには、
起業家や起業を志す人、投資家、学生と、様々な職種の人々が集います。

参加者たちは「チーム=会社」をつくり、
54時間の中で実際にサービスを開始して、売上を出す。

コンテストではなく、実際に起業するのです。

まずは実現したいアイディアを持つ方々が、
1分間、熱い想いやアイディアを語ります。

そして他の参加者たちは、
「この人だ!」と思う人の元に集いチームを作る。

私も、とある熱い想いを持つ女性に共感し、
同じようにして集まった仲間たちと共に、チームをつくりました。

この女性、実は助産師さんなのです。

「助産師さんが、なぜ起業家のイベントに?」とびっくりしたのですが、
詳しく話を聞いてみると、なるほど、その理由がよく分かりました。

実はそれが、私が彼女とチームを組みたいと思った理由なのです。

彼女の元にはあっという間にメンバーが集まり、
チーム登録が完了しました。

彼女はなぜこんなにも人を惹きつけたのでしょうか?

**

実は彼女、「妊婦さんたちの不安をなくすアプリをつくって、
みんなが安心して出産に臨めるようにサポートしたい」と、
強く思っていました。

それを実現するために、様々なアイディアやスキル、
思考を持つ起業家が集まるこのイベントにやってきたのです。

決して上手ではない1分間のピッチ。
でも、胸を打つものがあります。

私はすぐに「この人だ!」と強く感じました。

アイディアを持つ全ての方のピッチが終わると、
いよいよチームをつくります。

私がすぐに助産師の彼女の元へ向かうと、
他にも次々とメンバーが集まってきました。

そして結成されたのが、助産師さんを筆頭に、
学生から有名企業の会社員、フリーランスのエンジニアに至るまで、
年齢も職種も実にバラバラな個性豊かなチームです。

誰もが皆、今すぐにでも活動を始めたいと目を輝かせ、
やる気に満ち溢れています。

メンバーを引き寄せたのは、彼女の熱い「想い」です。

彼女は、妊婦さんをもっと身近なところでサポートしたいと、
心から想っていました。

助産師だから知っている、妊婦の悩み。
それを解消してあげたいという願い。
だからこそ、アプリを絶対につくってやる!という強さ。

この、熱く強い「想い」というのが、
「選ばれる」ためには必要不可欠なのです。

彼女は、1分間のピッチの時、誰よりも
「絶対に妊婦を助ける!そのために来た!」
という想いが溢れていました。

その想いに惹かれ、
私たちは彼女を心からサポートしてあげたいと思ったのです。

なぜ他の人を選ばなかったのかも考えてみました。

すると実は、やはり熱く想いを語ってくれた人には、
少し心が揺らいでいたことを思い出しました。

表面的な言葉では印象に残りませんし、聞いている人の心に響きません。
だから、選ばれない。

心底それを実現したいと思うなら、
その熱い想いを聞き手に伝えることが重要なのです。

それは何も言葉に込めるだけではなくて、
身振り手振り、文字、眼力など、どんな形でも表すことができます。

彼女の場合は、話している内容というよりも、
語り口の強さでした。

おそらく意識的に行っていたわけではないと思います。
でも、本気の想いが、彼女の口調に力を与えた。
だから心を揺さぶった。

背景を知り、本気でそれを実現したいと想っていると分かると、
聞いている方も、本気でそれを受け取ります。

企画会議でのプレゼン、営業先でのサービス説明、新卒採用の説明会など、
日々の生活の中でも「選ばれたい時」は意外と多いはず。

そうした場面で選ばれるには、まず自分の「想い」を伝えること。
内容、口調、文字、どんな方法でもそれは伝えられます。

想いが伝われば、相手の心に響く。
心に響けば、相手は何かアクションをしてくれます。

それはチームメンバーとして集うことかもしれませんし、
企画のGOサインや、提供するサービスの受注かもしれません。

心の底から湧き出る熱い「想い」は、人の心を揺さぶります。

だからまずは自分から、
本気で「想い」を伝えることが大切なのです。

54時間で起業しようというのですから、
イベントは相当ハードでした。

でも、本当に楽しかった!

助産師の彼女は、本当に助産師一本でやってこられた方で、
マネタイズやマーケティングの知識、アプリ開発の技術など、
まったくありません。

だからこそ、それを補うために
このイベントに来てチームを組んだのです。

行動力も「想い」の強さも、人一倍。
だから、選ばれる。

社会人として、人として、大事なことを
彼女からたくさん学んだ週末となりました。

渡邊 絵梨

 

※この記事は、「Entre Magazine」のバックナンバーから抜粋しています。Entere Magazineの登録はこちらからどうぞ。

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