経営コラム, 見える化

【事例から学ぶ】競争のない世界を創る“ブルー・オーシャン戦略”とは?【後編】

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はじめに

競合他社との毎日の争いに苦労していませんか?利益がなかなか上がらず困っていませんか?それはもしかしたら自社の製品が他社の製品と同様のものを販売していたり、はたまた他社に自社の製品を真似されていたりするからかもしれません。そこで、競合他社とは何か違うものを作ろうと考えたことは幾度となくあるでしょう。しかし、実際にはどういう風に考えればいいのかが分からなかったり、考えることができたとしても製品レベルは向上していなかったりと悩まされてきたことでしょう。

そこで、今回は経営戦略の中でもブルー・オーシャン戦略を扱い、なぜ今ブルー・オーシャン戦略を取り入れるべきなのか、またどのように競争のない世界を創り上げるのかについて3回に分けて分かりやすく解説していきます。今回はその3回目です。前回の記事は下のリンクから見ることができます。

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前回は実際に、サウスウエスト航空の事例を用いてブルーオーシャンの創り方を説明していきました。サウスウエスト航空は短距離直行便を低価格で提供したことによって従来の長距離乗り換え便を高価格で提供していた他社との差別化をして、新たな市場を創り出すことに成功しました。

今回の記事では、より身近な日本企業や華やかな企業を例にブルー・オーシャン戦略をより考えやすくするような記事に仕上げています。以下では、戦略キャンバスを見ていくことでブルー・オーシャン企業が他社との差別化でどこに力を入れているかを見ていきます。(著作権の都合上、本来の企業とは異なる写真を使用しております。)

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QBハウス

QBハウスという理髪店をご存知でしょうか?QBハウスといえば、駅やショッピングモールなどの立ち寄りやすい場所に店舗を構え、かつ1000円カットや10分カットなど、髪を切るのに手間をかけたくない人に評判ですが、どのようにブルーオーシャンを開拓していったのでしょうか。

QBハウス_戦略キャンバスQBハウスでは、従来の理髪店では必須である予約という要素をなくし、1000円カットなどの低価格、マッサージなどのサービスを減らし、シャンプーやトリートメントといったところも減らしました。また、待ち時間を短縮し、ヘアカット時間も短縮することで時間の短縮という要素を増やし、エアウォッシャ―システムという髪を洗う必要のないシステムを導入したことによって、髪が床下に散乱するということも減り、衛生面も向上させました。

このように、いかに同じ理髪店の中でサービスをよくするかということではなく、本当に髪を洗う必要があるのかというところから見直したことによって新たな市場を開拓することができたのです。

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俺のイタリアン

俺のイタリアンというイタリア料理店をご存知でしょうか?俺のイタリアンといえば、一流シェフの作ったイタリア料理を低価格で食べられることで評判ですが、どのようにブルー・オーシャンを開拓していったのでしょうか。

俺のイタリアン_戦略キャンバス俺のイタリアンでは、立ち飲み屋と高級レストランの間をとることでブルーオーシャンを開拓しました。高級レストランではおなじみのコース料理は減らし、価格、立地、広さ、接客という面でも高級レストランほどは充実させていません。しかし、これらをあえて充実させないことでコストを削減し、設定した低価格では考えられないような美味しさを実現させました。また、俺のイタリアンの特徴として、立ち食い形式が挙げられます。

このことによって、雰囲気や親しみやすさなどのバランスを保ち、提供スピードを上げることができました。このように、高級レストランに立ち飲み屋を掛け合わせることで、新たな市場を開拓する例もあります。

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シルク・ドゥ・ソレイユ

シルク・ドゥ・ソレイユというサーカス団をご存知でしょうか?シルク・ドゥ・ソレイユといえば芸術性の高さが売りの色鮮やかなパフォーマーたちがショーを繰り広げることで有名ですが、どのようにブルー・オーシャンを開拓していったのでしょうか?

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シルク・ドゥ・ソレイユでは、従来のサーカスより高価格に設定しながらも、花形パフォーマーを雇わず自社で育成したり、動物や館内販売、ショーを単一に絞ることにより大胆にコストカットをしました。エンターテイメントとしての面白さは高い水準で維持しつつ、独自の要素を4つも付け足しました。各公演によってテーマを変え、座席周りの環境も圧倒的によくなり、演目を複数用意し、芸術性という要素を持ち出すことによって見る観客を飽きさせず、リピーターができる仕組みを整えました。

このように、従来のサーカスから大胆に動物という手間のかかる要素をなくし、他の業界からエンターテイメント性を付け加えたことによって、唯一無二のサーカス集団となったのです。

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おわりに

3回にわたってブルー・オーシャン戦略を解説していきましたが、いかがだったでしょうか?他社との血みどろの戦いから少しでも抜け出そうと思っているのであれば、思い切って足し引きしなければならないのです。そのためには自社の強み、弱み、他社の強み、弱みなど自社を含めた会社を取り巻く環境を整理していかなければなりません

<引用:ダイヤモンド社「ブルー・オーシャン戦略」W・チャンキム、レネ・モボルニュ>

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